おかげさまで、最近、『虹織りアートスカーフ作品』のカスタムオーダーについて質問されることが増えてきました。
これまで、個別にフェイスブックのメッセンジャーで対応させてもらっていましたが・・・。お問い合わせが増えてきたので、わかりやすいようにまとめてみました。
『虹織りアートスカーフ』のカスタムオーダーについて聞かれることが一番多いので、今回そのことを中心に書いてみますね。
カスタムオーダーをお受けすることについて
実はカスタムオーダーは、積極的には宣伝していません。
( ̄▽ ̄) チーン
なぜかと言うと・・・。
わたしは降りてくる直感で織るのですが・・・。
カスタムオーダーで「誰か特定の人のために創作する」作品は莫大なエネルギーがいるんです。
私は、自分のインスピレーションを信じて『その瞬間、瞬間に直感で降りてくるモノ』を手織りします。
なので事前に、『最終的にどんな色の組み合わせのモノが仕上がるか?』は、誰にもわかりません。私自身ですら、なーんにも予測できません。
私の場合は、お客さまのことを想像すると音楽や色のイメージが、『ポワ〜ン!』と頭に浮かぶので、そのインスピレーションを元に織っていきます。

そうやって『その瞬間、瞬間に直感で降りてくるモノ』を手織りしたのが、こちらのカスタムオーダーの虹織りアートスカーフです。
ご依頼いただいたお客さまは、マゼンタピンクとブルーがお好きな方でした。私の頭の中には『This is Me』の曲が流れてきました:
ちなみに事前コンサルテーションで、お客さまの好きな色はお聞きしますが・・・。
『その色をどこにどれだけ織り入れる』などの指定は、お受けできません。
なので、そういうことも含めて私を信用していただけて、全てお任せいただけるなら、オーダーをお受けしています。
なお、私がカスタムオーダーのスカーフをお作りするお客さまは、基本的には『対面やオンラインでお会いしたことがある方』で、私が大好きな人だけです。
その方の人間性や性格が好きで、『この人のために創作して、喜んでもらいたい!』と思えると、やる気のスイッチが入って火がつくのです!
\\\\٩( ‘ω’ )و //// うおおおおおお!!!
たまに面識のないお客さまから、『Facebookで作品を見たけど、虹織り作品を作って』と、カスタムオーダーを打診されることもありますが・・・。
そのお客さまのことをよく知らないと色のイメージが湧いてこないし、なんのイメージも想像できないので・・・。それを正直にお伝えして、お断りさせてもらっている時もあります。
手織りの種類について

『手織り』とひと言で言っても、いろんな手法があります。
私の『虹織りアート』作品は、『さをり織り』という手法がベースになってます。『さをり』では「機械のマネはしない」をスローガンとしています。
私が、さをり織りを通して学んだことは・・・
・均一・均質、パターン化されたものから抜け出す。
・常識や既成概念から離れ、自由な発想と視点を大切にする。
・心を「無」にして織る…。
・みんな違ってていい。みんな天才。
などの考え方です。
◆さをり織りの詳細:https://www.saorinomori.com/saori
私の『虹織りアート』は、『さをり織り』の考え方がベースになっていますが、そのあと私なりに試行錯誤して独自に生み出したやり方です(今も進化中)。
カスタムオーダーのプロセスについて
カスタムオーダーの虹織りアートスカーフは、1つの作品を仕上げるのに、全工程で1〜2週間前後かかります。
『ええー!そんなにかかるの?』と、びっくりしましたか?
((((;゚Д゚))))))) ウハー!
私の場合は、こんな風なプロセスでやります。
(詳細は省きますが、簡単に説明すると、こんな感じです)
① お客さまと、事前のコンサルテーション
・お客さまに、事前の宿題をしてもらいます。お客さまが『ピン!💡』と心ひかれる『色』が入った写真(例:お花、鳥、動物、海、川、湖、波、水、雨、太陽の光、虹、森、山、林、木の葉っぱ、木の幹、草、キノコなど)を見つけてもらい、わたし宛に送ってもらいます。
② どんな素材の糸で織るかを決める

・お客さまの好きな色を2色ほど、お聞きします。
・お客さまが、カスタムオーダー作品を使う用途や時期を聞き取りして、それに合った素材の糸をご提案します。
・私がすでに持ってる糸の在庫の中に、お客さまのご希望にぴったりな糸がすでにあれば、そこから織っていきます。そうでない場合は手織り糸の専門店から、お客さまがご希望される色・素材の糸を仕入れます(その場合は、糸代を別途頂戴します)
③ 整経台にタテ糸をかける。
④ タテ糸を整経台からはずし、織り機にセットする。

⑤ ボビンに糸を巻いて、ヨコ糸を準備

⑥ ヨコ糸を織っていく

⑦ スカーフが織り上がったら、織り機から取りはずす
この瞬間は、何度体験しても、「わああああああ〜〜!!!」と、感動の嵐です。
まるで、待ちに待った、赤ちゃんが生まれて来た瞬間のような感激です!
⑧ タテ糸を房結びする

・タテ糸を束ねて結び、房を作ります。こうすると、ヨコ糸が、もうほどけてきません。
・このままでスカーフとして使うこともできますが・・・。 使用しているうちに、房の糸が、からまりやすいです。
・からまった房を、無理に、ほどこうとすると生地が傷む可能性があります。
⑨ 房結びしたタテ糸を、フリンジツイスターという道具で、ツイストしていく



・両端の房をツイストするのは、とても手間と根気のいる作業です。
・でも、こうやってツイストすることで、フリンジ同士がからまったり、生地が傷むのを防ぎます。
・虹織りアート作品は、より長くご愛用いただけるように、愛情たっぷり込めて1つ1つ作っています。
⑩ 縮絨(しゅくじゅう)する。

・縮絨(しゅくじゅう)とは、繊維同士を絡ませて、さらに風合いを増し、肌触りを良くするための作業です。30度ぐらいのぬるま湯で、洗剤を入れた洗濯機で3〜7分洗います。摩擦を掛け繊維同士を絡ませることにより、素材本来の特徴を生かすのが目的です。
・私は、縮絨の時、ソープナッツで洗っています。理由は、デリケートな素材(ウール、シルク、麻)にも使え、天然の界面活性剤サポニンは、汚れを落とすだけでなく、洗濯物を柔らかく洗い上げてくれるからです。柔軟剤も不要です。
・そのあと、「すすぎ、脱水、アイロンがけを経て、陰干し」をします。
【メモ】
・スカーフとして使う場合は、風合いを増し、肌触りをよくするために縮絨します。
・タペストリーやテーブルセンターとして使う場合は、縮絨しないのが一般的です。
虹織りアート作品が完成!!

『虹色』の魔法の力について♪
日本では、昔から『七色のものを持っていると厄除け・厄払いになる』とか、『七色のものを身につけると災厄を防ぎ、幸運を招く』と言われています。
詳しくはこちら↓
『結び』の魔法の力について♪
日本には『結び』の文化があってね。
『生命の源・生み出す力』や『厄除け』などの意味があるそうなんです。
詳しくは、下にまとめたよ♪
カスタムオーダーの待ち時間について
わたしは、マルチタスクが、「全くできない人間」です。
( ̄∀ ̄) ガーン
でもっ!!
1度に1つのことを、ものすごく集中してやるのは得意です!
\\\\٩( ‘ω’ )و //// ぬはは〜!
そういうわけで・・・。
「複数のお客さまの、細かいご希望」を、事前に聞き取りできません。頭の中がパニックになって、優先順位がつけられなくなるのです。
((((;゚Д゚))))))) ガビーン
なので、カスタムオーダーを受けた順番で、1つ1つ作品を仕上げてます。
1つの作品制作が終わり次第、次にお待ちのお客さまに連絡をして、そのお客さまのご希望を聞き取りする感じです。
オーダーが混み合っている時期は、少々お待ちいただくこともあるかもしれません。
カスタムオーダー作品の素材について

わたしのお造りするカスタムオーダー作品は、安い糸を使ってません。
市販の安いスカーフは、どんな素材で作られている?
一般的な安いスカーフは、合成繊維のアクリル糸、ナイロン糸、ポリエステル糸、またはチクチクする低品質なウール糸など、安い素材の糸が使われている場合もあります。
実際、合成繊維のアクリル糸やポリエステル糸を使えば、原価もずっとずっと安くなります・・・。
そして市販のスカーフや洋服のほとんどは、実際に、そういう素材で作られているから安いのだけど・・・。
でも、そういう合成繊維の糸さんは、万が一、いつかゴミになった時に、何百年も分解されない・・・。埋め立て地に行っても土の中の微生物ちゃんたちは合成繊維を分解できない・・・。
それにお洗濯すると糸くずが下水道に流れる・・・。合成繊維の糸くずなどはマイクロプラスチックになって海に流れ・・・。お魚ちゃんたちが食べるても分解できない・・・。そしてお魚ちゃんのお腹に溜まっていく・・・。
それに合成繊維のスカーフや洋服は、静電気が起きやすかったり、蒸れたり、チクチクしたりして・・・。私自身が、大の苦手ーーー!!
(わたし、市販の洋服を買っていた時は、服についてるポリエステル製のタグですら、すぐにハサミで切り取っていたぐらいです)
どんな素材が、虹織りアートスカーフに使われているの?
もともと手織りを始めた時、『お客さまに販売しよう』とか、全然、想定してなくて・・・(笑)。
わたしが手織りを始めたきっかけは、すっごく不思議なシンクロが連続で起こって・・・。氣がついたらそのミラクルな出来事に導かれるように、虹色の手織りをすることになっちゃったんです!
詳しいシンクロの話は、プロフィール欄でどうぞ↓
そうやって、『自分自身が使って、本当に肌触りがよく、着心地の良い、最高級な天然素材の良い糸だけで、どれだけ時間がかかってもいいから最高のものを作ろう!』と思って生み出したもの・・・。
ひたすらに、自分がワクワクする色や、素材や、質感の天然素材の高級な糸だけを追求して、手織りしてます。
これは、わたしの虹織りアート作品の、ど真ん中にある『ゆずれないもの』なのです。
たぶん、どっかで妥協して、『ちょっとチクチクするけど、安い素材』を使えば、お値段ももっと手の届きやすいものになるのかもしれませんが・・・。そんな素材で作ったモノは、自分が身につけたくない!!!だから他の人にもお作りしたくないんです。
それに、『いつかゴミになった時に、地球のお荷物になる素材』も使いたくないっていう氣持ちもあり、天然素材だけで手織りしてるので、どうしても原価は高くなります。
はっきり言って、「効率化」とは真逆の独自路線を突っ走ってまーす!
\\\\٩( ‘ω’ )و //// わはは〜!
買いたいな、欲しいなと思ったら、身体に聞いてみましょう!
私自身は、合成繊維(アクリル糸、ナイロン糸、ポリエステル糸)のスカーフや服を身につけると、、静電気が起きやすかったり、蒸れたり、チクチクしたりして・・・本当に大の苦手ーーー!!
でも、合成繊維を身につけても全然平氣な人もいます。どんな繊維だとしても、その色合いや素材感が大好きで氣分が高揚し、うれしくてニヤニヤしちゃうなら、その人にとっては『相性が良い』のだと思います。
モノに『良い物・悪い物』があるわけではないと思ってます。優劣があるわけでもありません。人間同士と同じように、自分と持ち物の間に『相性』があるだけです。
私の大好きな本『愛のエネルギー家事』から引用すると↓
相性がいい物は、ふれて見ますと、吸いつくような心地よさや、頬ずりしたくなる衝動、体が軽くなり浮き立つような喜び、力が湧いてくるような感覚、微笑みがこぼれる、目が覚める・・・・・・など五感に喜びがみなぎる感じがします。
反対に、相性がよくない物は、持ってみると、チクチクする、不機嫌になる、体が重たくなる、心身がひとまわり小さく縮むような、何かがっかりしてしまうような雰囲氣、笑顔になれずに口角が下がる、文句を言いたくなる・・・・・・などを感じます。うっかりこういった物を買ってしまうと、その物はあなたを疲れさせ、エネルギーを小さくしてしまいます。
愛のエネルギー家事 (by 加茂谷真紀)
カスタムオーダー作品のお値段

私の虹織り作品は、新しいアイディアが浮かぶたびに日々工夫しており、ちょっとづつ進歩しています。私の『経験値と新しい学び』が増えるにつれて、お値段も少しづつ改訂しています。
オーストラリア国内に、お住まいのお客さまの場合
今のところ、虹織りスカーフ作品をカスタムオーダーする場合のお値段はこんな感じです(2023年現在):
◆横幅15〜38cmのスカーフ
事前のコンサルテーション、製作期間1週間、材料費こみで、
『オーストラリアドルで$475 + 追跡機能つきの郵便料金』
をいただいています。
◆横幅50cmぐらいの幅広ストール
事前のコンサルテーション、製作期間2週間、材料費こみで、
『オーストラリアドルで$555 + 追跡機能つきの郵便料金』
をいただいてます。
*お支払いは銀行振り込みでお願いしてます。
*銀行振り込み以外の方法がよろしければ、クレジットカードのお支払いも可能です(ペイパル経由)。その場合は上記の代金に『ペイパル振込手数料5%』が加わります。
オーストラリア以外の国に、お住まいのお客さまの場合
オーストラリア以外の国にお住まいのお客さまの場合は、上記の『(作品代金 + 追跡機能つきの海外発送郵便料金) x ペイパル振込手数料 5%』の総額を、オーダーをお受けした日の為替レートで計算します。(金額の目安は、外国為替計算サイトで見れます♪)
安いスカーフが欲しい方へ・・・
安いスカーフが欲しいなら、今の時代ネットやお店で、いくらでも安いのは見つかると思います。
ユニ○ロのスカーフと比べたら、「スカーフ1枚にそんな値段は高すぎる!」と思われるかもしれません。
分かりますよ、その気持ち・・・
私も、『自分で手織りをやったことがない』お客さまの立場だったら、『あ!虹色でかわいいスカーフ!でもユニ○ロのお店ではスカーフ1枚◯◯円なのに、なんでここの手織りスカーフはこんな値段なの?』と思うかもしれないし・・・。
(実際ネットで検索すれば、安くてかわいいスカーフはいくらでも買えると思うし)
機械織りのスカーフは機械が超高速で何時間も連続で織ってくれるから、均一なモノが早く正確に織れる。機械は休憩時間も、食事時間も、睡眠時間もなしでジャンジャン大量に織ってくれるから、値段も安くできる。
また、後進国のカンボジアとかで作られたスカーフは人件費がすごく安いから、先進国で安く販売できるんだと思う。(私たち先進国の人は安く商品が買えて助かるけど、後進国で作ってる人たちはいつまで経っても暮らしが楽にならないかもしれない・・・)
機械のマネをしたら、どうなる?
私が、虹織りを始めてから・・・。おかげさまでで、いろんな人から『私も欲しい!注文受け付けてますか?』と聞かれるのだけど・・・。
『人件費がかからない機械織り』や、『カンボジア産』のようなお値段で販売しちゃうと・・・。多分、私、ものすごく忙しくなると思う・・・。だけど1〜2週間かけて全力で頑張っても『赤字続き』という生活になってしまう・・。
だから今のところ、こういうお値段設定になってます。
私がまだ駆け出しで、こういうカスタムオーダーを始めたばかりの頃は、練習の意味もあって、『今だけ限定の破格なお値段』で創作させてもらっていましたが・・・。
全工程で1〜2週間前後かかるし、最高級な素材だけで作るので・・・。正直に言うと、あの破格なお値段でさせてもらっていた頃は、もうけが無いどころか完全に赤字でした。
でも、カスタムオーダーを何回かお受けして・・・。自分でも『よし、これなら自信を持って、お客さまにお造りできる!』という手応えを感じ始めたので、値上げさせてもらいました。
そんな感じでもOKなら、お返事お待ちしてますね〜。
あたたかくて綺麗で、世界のエッセンスが「ぎゅっ」と詰まってるようなものを織りますね。
(どんな夢色になるかは、出来てからのお楽しみです!)
☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆ わぁぁぁ!
虹織りアート作品のお手入れ方法について
下の記事をご参考にどうぞ♪
メルボルンの、日帰り手織り遠足ツアーについて

あ、でも無理して、私からカスタムオーダーのスカーフをお買い物してくれなくていいからね。本当に。
メルボルンに住んでいる人なら、私の手織りの先生の教室で「日帰り手織り遠足ツアー」にお誘いしてます。
先生の教室には足ペダル付きの大きな手織り機があり、初心者でも1日あれば、手織りスカーフが仕上げられます。
自分の好きな色の糸で、自分だけのオリジナルな手織りのスカーフが仕上げられます。お値段もずっと安く済みます。
・初回の「日帰り手織り遠足ツアー」の体験記:
日本・世界各地の、さをり織り教室について
私が初めて手織りを学んだのは、メルボルンの「さをり織り教室」だったけど・・・。
メルボルン以外の場所にお住まいの方は、日本・世界各地の、「さをり織り教室」に行くことも可能です。
そこに行って自分で手織りすれば、自分の好きな色の糸で織れます。自分で手織りしたスカーフ、とってもかわいいよ。
・日本の、さをり教室:https://www.saorinomori.com/link
・世界の、さをり教室:https://www.saoriglobal.com/classes
English instructions
では、では!今日もウキウキな虹色の日を、お楽しみくださいね〜♪
Happy rainbow weaving♪
(﹡ˆᴗˆ﹡)
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