2019年2月から、メルボルンで手織りを始めた私です。
今回は、
「虹色の肩掛けショール」を作りました〜!
メルボルンの手織りの先生「ヘザー先生」の教室で、日本製の手織り機「SAORI」を使った「さをり織り」を初体験してきましたよ。
織りあがったばかりの出来立てホヤホヤの布地

↑織りあがったばかりの布地を、手織り機から外すところです。
(この瞬間が一番楽しい!)(*´艸`) クスクス
手織り機は、すでに縦糸が準備できている状態からスタートしました。
3時間で、この長さを織りました。洗濯機で洗う前のサイズは、「横幅60cm x 長さ1m40cmぐらい」でした。
洗濯機で軽く洗った後は、一回りほど縮みました。
(手織りしたばかりの布は目が詰まってないので、ゆる〜い仕上がりです。洗濯機で軽く洗うと自然に縮んで目が詰まって、しっかりと仕上がります)
この日の教室は、私以外に、5人のオージー女性が手織りにきていました。他の人たちは世間話で盛り上がって、手や足よりも「口」の方を忙しく動かしてましたが・・(笑)。
私は無我夢中で手を止めずに、猛烈なスピードでガシガシ織ってました。
手織り教室の「ヘザー先生」に、「初めてにしては、かなり早いねー!身体でリズム感をつかむのがうまい。以前、何か運動か音楽をやってたの?」と聞かれたので・・・
私:「運動も音楽も、子供の頃から悲しいほど全くできません(苦笑)。でも演劇をやっていた時に、目で脚本を見てセリフを暗記するのじゃなく、身体全体で動いてセリフを覚えてました」と告白したら・・・
ヘザー先生:「あなたは、生まれつきの手織りの才能があるのかも・・。前世でも手織りしてたのかもしれないわね。だって習得が早すぎるもの!」
きゃー!!! o(^∇^)o ワクワク
私も、やけにメキシコの手織り布の派手な虹色の色彩や、江戸時代の着物の文様に惹かれるので、やっぱり昔どこかで手織りしてたのかもーと思ってます。
虹色の肩掛けショールの完成写真







布地の織りを、アップ写真で見る

↑オレンジ色の羊毛を織り込んでいます。

↑黄色のリサイクルサリーを織り込んでいます。
リサイクルサリーはシルク製。要は、インド人女性が着るサリーを作る時に出るハギレを再利用したものです。



↑手つむぎした赤色の羊毛の毛糸。
これらのカラフルな羊毛、リサイクルサリー、手つむぎした羊毛は、私の通っている手織り教室に置いてあります。作品を作る時に、誰でも自由に使ってよいのです。
上のアップ写真をよく見ると、1本の毛糸の中に、いろんな色がカラフルに混じってるのが見えるかな?
私の手織りした布地を、Facebookでご紹介したところ、「日本には、緑色や紫色が複雑に混じり合ったカラフルな毛糸は売ってないわ〜」と嘆いておられたのですが・・・
実は、自分で作りました。(≧∀≦)てへっ
「細い単色の糸」を2〜3本分、より合わせて、「太いカラフルな1本の糸」にしてから織ってます。
このより合わせる作業は、手織り機「SAORI」に付属で付いてくる、右上のボビン巻き機を使えば、誰でも簡単にできます。

↑今回の肩掛けショールは、濃いブルーと淡いブルーが、交互に縞模様になってます。
「濃いブルーの織り布地」は、左3本(紺色〜濃いめのブルー色)の糸を2〜3本、より合わせて手織りしてます。
「淡いブルーの織り生地」は、右3本(空色、エメラルドグリーン色、紫色)の糸を2〜3本、より合わせて手織りしてます。

↑2〜3本の濃いブルーの糸を、より合わせて「1本のカラフルな太い糸」にして、ボビンに巻きつけたところ。

↑肩掛けショールの、ところどころに入れた、羊毛や、シルク製リサイクルサリーです。
手織りの先生は、どんな人?
Heather(ヘザー)先生という、フレンドリーなオーストラリア女性が教えてくれます。
ヘザーさんは、手織り以外にも、いろいろなアート活動が得意な方です。藍染め、ミシンのソーイング、ペインティング、舞台女優、歌を歌うなど、幅広い分野の芸術センスにあふれた素敵な女性です。
ヘザー先生は、日本製の手織り機「SAORI」以外にも、ニュージーランド産のAshford(アッシュフォード)の卓上手織り機などの手織り体験があり、いろんなタイプの手織りの技法・知識をお持ちです。
ご主人のGreg(グレッグ)さんと共に、大阪の手織り教室「さをりの森」に足を運んで、「さをり織り」を学んだ方です。今も1〜2年に一度は、大阪の「さをりの森」に顔を出しているそう。
手織り機「SAORI」に出会ってからは、日本の手織り機「SAORI」の、ユーザーフレンドリーな機能やデザインに魅了されっぱなしだそうです。
さをり織りって何?
詳しくは、大阪の「さをりの森」本部のウエブサイトをご覧くださいね:
この肩掛けショールができるまでのプロセス
(1)手織り教室で、10AM 〜1PM(3時間コース)を予約
手織り教室「Art Weaver SAORI Studio」のWEBで、2019年1月30日の10AM〜1PM(3時間コースを予約しました。
手織り機SAORIで手織りをするのは、これが初めてでした。
手織り機には、黒いコットン製の縦糸が、すでにセットされた状態でした。なので、縦糸の準備はする必要がありませんでした。
まず基本操作を学びました。ボビン(プラスチック製の太いストロー状の筒)に、横糸を巻きつけるやり方や、足のペダルの踏み方などを教わりました。
手織り機の基本操作を学ぶのは、まるで自動車教習所で初めて車の運転を学ぶような感じ。最初は、手と足がバラッバラで、まるで「壊れたロボット」のように、ぎこちない動きしか出来なかった私でしたが・・・
ものの10分もやると、段々とリズムがつかめて、体がスムーズに動きはじめました。頭で考えなくても、自然に体が動けるようになりだします。
頭で考えなくても体が動けるようになると、
「あ!こんなアイディアはどうかな?」
「おー、こんなアイディアも試してみよう!」
と、いろんなアイディアが泉のように湧いてきます。
この3時間のクラスで、無我夢中になって手織りしたら、横幅60cm x 長さ140cmを織ることが出来ました。
(2)織りあがった布を家に持ち帰り、縦糸の房結びをする
織り上がった布を、そおーっと家に持ち帰ります。
布の端をそのままにしておくと、横糸がほつれてきます。なので、縦糸を房にして仕上げます。
5〜10本くらいの縦糸を(私は5本でやりました)を束ねて、布の端で玉結びします。
単調作業だけど、集中してやれば1時間ぐらいでできます。
(3)化粧直しをする
織りあがった布は、目がゆるーいので、洗濯機で洗い縮めます。
でも洗濯する際に、フリンジの糸がからみ合うのを防ぐために、長くはみ出した糸はカットします。私は15〜20cmぐらいのフリンジを残して、残りはカットしてます。
また洗濯機の中で、フリンジの糸同士が絡まるのを防ぐために、あらかじめ輪ゴムで軽く結わえておくと良いです。
(4)洗濯機で洗い、布の縮絨(しゅくじゅう)をする
やり方を、本『SAORIのお仕立て【中級編】〜ボトムスもできちゃう、カンタン仕立ての本』から抜粋すると・・・
手洗いでなく、洗濯機で洗います。繊維同士をからませるのが目的なので、洗濯ネットに入れてはいけません。洗濯機に中性洗剤(おしゃれ着用洗剤)を適量入れて、「標準」コースで回します。時間の目安は3〜7分ですが、途中で時々取り出して布を手で絞り、縮絨の様子(繊維が絡み合って毛羽立った状態)を見ながら行います。水温は30度くらいが適温です。
出典:SAORIのお仕立て【中級編】〜ボトムスもできちゃう、カンタン仕立ての本
洗濯機は、Top Loader(上から洗濯物を出し入れするタイプ)が適しているようです。
でも私のところは、Front Loader(ドラム式洗濯機)だったので、一番短い時間の「30分洗濯」を選びました。洗濯の途中で取り出すことはできないので、しませんでした。
水温は30度が選べなかったので、40度で洗濯しました。
(5)すすいで脱水する
3分程度すすいだあと、1分程度脱水します。
出典:SAORIのお仕立て【中級編】〜ボトムスもできちゃう、カンタン仕立ての本
私は、この通りにしてません。
ドラム式洗濯機を使ったので、30分の洗濯コースにおまかせしました。
(6)アイロンを掛ける
脱水後すぐ、乾く前にアイロンを掛けます。水分と熱を加えると繊維は伸びるので、アイロンを全体に軽く掛け、布の温度を上げます。縮んでしまった部分を両手で引っ張って、布を適正な幅に伸ばします。形が整ったら再度、アイロンを掛け、水分を飛ばして定着させます。
出典:SAORIのお仕立て【中級編】〜ボトムスもできちゃう、カンタン仕立ての本
私は、割と適当にやってしまいました。(あはは)
私は、今回の作品で、絹とコットンの糸を主に使いました。織りあがった時は、ちょっとゆるいかな〜と思ったけど、洗濯後に少し縮んで、ちょうどいい具合に布が引き締まりました。
洗濯後に、アイロンは軽くかけましたが、洗濯後の自然な縮み具合が気に入ったので、特に無理して伸ばしたりはしませんでした。
ヘザー先生によると、ウールが一番縮みやすいそうです。
(7)干す
形を整えてから、陰干しします。
「無い」からこそ、工夫して生まれるアイディアもある

「単色の細い糸2〜3本」を、より合わせて、「カラフルな1本の太い糸」を作る。
今回、「単色の細い糸2〜3本」を、より合わせて、「カラフルな1本の太い糸」にするというアイディアは、たまたま思いつきました。
私は、カラフルな虹色が好きなので・・・
本当は、今回の手織り教室でも、カラフルな縦糸を使って、手織りしたかったんですね。
でも、手織り教室にあった手織り機は、どれも、あらかじめ黒い縦糸が張ってありました。
カラフルな縦糸は、大阪の「さをりの森」本部から、船便で時々届くらしいのですが、人気商品なので、すぐに売れ切れてしまうらしいのです。
だからカラフルな縦糸は使えませんでした。
もちろん、カラフルな縦糸で織りたいなら、教室で自分で仕込んで使うことは可能です。
でも、私は今回、手織り教室に初参加したので、縦糸を仕込む面倒臭そうな作業よりも、まずは黒い縦糸でいいからパッタンパッタンと楽しそうな手織り体験をしたいと思いました。
そして「縦糸は黒一色だけど、いろんなカラフルな色で手織りするには、どうしたらいいだろう」と考えました。
パッタンパッタンと手織り作業をしていくうちに、アイディアが「ポッ!💡」と湧いてきました:

横糸を思いっきりカラフルにしたらいいんでは?いろんな色の細い糸を混ぜて、カラフルな太い糸を作ろう!
カラフルな羊毛やリサイクルサリーも織り込んで、虹色を作ろう!
ある意味、手織り教室に「黒い縦糸しかなかったお陰」で、カラフルな横糸を作るアイディアを思いつけました。
もしカラフルな縦糸が、手軽に手に入っていたら、カラフルな横糸を作るアイディアなど思いつきもしなかったかもしれません。
また、自宅で独学で手織りを学んでいたなら、完璧主義者なところがある私は、まずカラフルな縦糸を仕込むところから始めないと気が済まなかったと思います。
手織り教室に通い、先生や仲間たちと手織りを学ぶことの利点
それは、「思いがけない偶然のアイディアをもらえる」ところです!
あと、「手織り好きな人との人脈が広がる」ことです。
ちょっとスピリチュアルな話になりますが・・・。手織り教室に、その日たまたま偶然に集まった人たちは、実は、単なる偶然じゃないこともあるんですね〜。
宇宙の神さまみたいな人から、一寸の狂いもなく、「この人と繋がりんしゃーい!」って感じでね。出会うべき人とのご縁に、出会うべきタイミングで、うまーく出会うことも多いのです。「この采配、いくら神さまでも出来過ぎじゃね?」と思うぐらい。
はっきし言って、「仙人のように家に1人で引きこもっていては、チャンスや運ってやってきません。
これ、まさに私の例ですが・・・。
私は、家の中で1人でやる作業(手織り、ソーイング、文章を書くこと、本を読むこと)を、とことん追求することが大好きすぎてね。ほおっておくと誰とも会わずに、どこにも出かけずに、1人で仙人のような暮らしを楽しんでしまいます。
もちろん、そのこと自体が悪いわけではないけど、ほおっておくと私の行動範囲や交友関係はすごく狭くなってしまう。旦那が出張でいない時は、1週間でも平気で家の中に引きこもって、延々と趣味の世界に楽しく没頭してしまう私です。
でもね!
チャンスや運って、どこかで人と会って会話して、そのご縁で運ばれてくるものだと思うから。家に黙々と1人でこもっていても、チャンスはなかなかやってこないもの・・。
「ハートにピンと来たら、即行動!」が幸運を引き寄せるコツだと思ってます。
私の大好きな、虹色の手織りについて

出典:建築家「細川卓哉」さんのFacebookよりお借りしました
虹って、ステキ (//∇//)きゃ〜ん
虹を見ると、みんなが幸せになる
私も、そんな虹のような手織りをして
身につけた人が
幸せ〜になる作品をつくっています!
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Rainbow Artist Weaver(虹色の手織りアーティスト)
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