オーストラリアのメルボルンで、虹織り(虹色の手織り)をしてる陽子です♪
寒かったメルボルンも、ようやく温かい日が増えてきました。お散歩中に花のつぼみが、あちらこちらで見えてかわいい。春の兆しが見えてきてます。
さて虹織り作品の新作が織りあがり、今、織り機から外したところ〜♪
↑今回は『斜子織り(ななこおり)』という織り方に挑戦しました!
↑織りあがった布地の目に『隙間』が出来ているのが見えますか? これが『斜子織り(ななこおり)』という織り方の特徴です。
↑布地の目のの隙間のお陰で、空気が通りやすい生地に仕上がりました。後ろの背景が少し透き通って見えてます。
目が詰まっていないので、手触りがやわらかです。
素材とサイズ
◆素材:リネン50%、コットン50%。
◆サイズ:横幅26 cm x 長さ165 cm。
織り方について
今回は、『斜子織り(ななこおり)』に挑戦!
魚卵の粒のように見えることから「魚子織り」という漢字が使われたり、『七子織り』、『並子織り』という漢字が当てられる場合もあるようです。英語では『Busket weave』(バスケット織り)と呼ばれる織り方です。
私たちが通常よく目にする布地は、『平織り』という織り方で作られていますが、『ななこ織り』は『平織りの変化組織』と呼ばれます。どう違うのでしょうか?
平織りとは?
通常の『平織り』の織り生地は、タテ糸1本に対して(上の写真の黒い線部分)、ヨコ糸1本(上の写真の白い線部分)を交差して織ります。
ななこ織りとは?
『ななこ織り』は、タテ糸を2本(それ以上の本数の場合もある)を並行に揃えて、一本の糸のように扱う織り方です。上の写真では『紺色のタテ糸』と『青いタテ糸』がそれぞれ2本づつ並行に揃えて織られてます。
『ななこ織り』では、ヨコ糸も2本並行(それ以上の本数の場合もある)に揃えて、まるで一本の糸のように織り入れます。上の写真では『白いヨコ糸』が2本づつ並行に揃えて織られています。
つまり通常の『平織り』は、タテ糸・ヨコ糸1本づつが交互に交差するカタチですが、『ななこ織り』は、2本(またはそれ以上)の『複数の束ねられた糸』が交互に交差する織り方のことです。
ななこ織りの特徴
『ななこ織り』は、平織りの仲間です。だけど例えるなら『太い糸を織るような感じ』になります。
隙間が多めなので、通常の平織りよりも通気性の良い生地が出来上がるのが主な特徴。また、目が詰まっていないので、手触りがやわらかです。
ミシンソーイングをする人は、オックスフォード生地って聞いたことあるかな?オックスフォード生地は『ななこ織り』でつくられます。
オックスフォードのシャツ地の特徴はというと、
①ふっくらとしている。が、厚ぼったくない
②やわらかい風合いがある
③しなやかで、しわになりにくい
④品のよい光沢がある
⑤織目に隙間があり、そこから風が通る
⑥糸が交差したところが盛り上がっているので、汗をかいても肌にべったりつかず、さっぱりしている
⑦汗がシャツの内側にこもらないで外に発散され、風通しもよいからさっぱりしている
等が挙げられます。
出典:https://koromobito.com/?p=4382
オックスフォード生地は、しなやかで手ざわりのよい、綿の織物です。(あ、でも私は今回、リネンの糸と、コットンの糸を半々で使いました)
ENGLISH
A new handwoven Rainbow Weaving Art scarf has just off the loom.
Materials: Linen 50%, Cotton 50%.
Size: 26cm x 165cm.
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