メルボルンで、手織りを始めました〜♪
今回は無料で、木製の小型腰機(こしばた)の手織り機をつくる方法です。下の記事の続きです。
こんな木製の小型手織り機が作れます
写真右手に写ってる、縦長の穴が空いている木製のモノは、綜絖(そうこう)といわれるパーツです。横幅23.2cmです。
この織り機は:
・腰機(こしばた)、
・Backstrap loom(バックストラップ織機)、
・いざりばた、または、イザリ(居座り)機
と呼ばれるタイプの手織り機です。
これは、メルボルンのライブラリー「Library at the Dock」に設置してあるレーザーカッターマシーンで作りました。
この手織り機でどんなものが作れるの?
この手織り機、どこで作ったの?
私は、メルボルンのライブラリー「Library at the Dock」で作りました。ヨットが浮かび、水辺のハーバーの景色が素敵なところです。
メルボルンに住んでない人でも、レーザーカッターマシーンが使える環境があれば、無料テンプレートをダウンロードして作れます。
(カナダ在住の友達に言ったら、「普通はレーザーカッターマシーンって、そんな簡単に見つかりませんけど〜」と突っ込まれたけど。笑)
このライブラリーの一番上のフロアに、「Makerspace」という場所があります。私は、ここのライブラリースタッフに手伝ってもらいながら、手織り機をつくりました。
Makerspaceを初めて利用する人は、まず無料のInductionを事前に予約します。Makerspaceスタッフが、機械の基本的な使い方などを教えてくれます。
●「Inductionを予約する」なら?
https://www.melbourne.vic.gov.au/community/libraries/whats-on/technology/Pages/makerhangout-inductions-at-the-dock.aspx
●上のリンクがリンク切れになっていたら?
下の言葉をコピペしてググれば、一番上にリンクが出てきます:
MakerAccess: safety inductions at Library at The Dock
無料テンプレートは、どこでダウンロードしたの?
ライブラリー「Library at the Dock」のMakerspaceにあるパソコンで、無料テンプレートをダウンロードします。
私が使った無料テンプレートは、「Thingiverse」の「Laser Loom by Serpica Naro」です。
今回、手織り機をつくるための費用は、なんと無料でした〜。
私が選んだテンプレート以外にも、たくさんの種類の手織り機が無料でダウンロードできます。詳細はThingiverseのウエブで見れます♪
手織り機を作るプロセスは、こんな感じでした!
Makerspaceのスタッフさんは、みなさん親切だけど、私が行った日には特に親切なスタッフさんがいらっしゃってね。
私が、「Laser Loom by Serpica Naroの手織り機で、スカーフをつくりたい」と話しかけると・・・。
レーザーカッターマシーンの設定など、私の苦手なプロセスは、ほぼ、やってもらえました。(うれし〜い!)
この親切なスタッフさん、常駐してるわけじゃないらしく、本当にラッキーなタイミングでした。
この手織り機の使い方は?
基本的な使い方は、腰機(こしばた)、または、Backstrap loom(バックストラップ織機)と呼ばれる原始的な手織り機と同じです。
まず、経糸(縦糸)となる糸を、同じ長さにあらかじめカットしておきます。スカーフなどの長い作品も作れますが、その場合は「作りたいスカーフの長さ分の縦糸」+「腰に巻きつける分の長さ」をカットします。
カットした毛糸を、順番に穴に通していきます。
私は縦糸の色を、虹色にしました。
お隣の毛糸と、からまりやすいので注意。
横糸は、この段染め(いろんな色が、段々と出てくる)の毛糸を使いました。
上の写真は、下の本からお借りしました:
上の本は、「腰機の手織り機の使い方」以外にも、「ロープで小物入れバスケットを作る方法」、「ビーズで、カラフルなネックレスを作る方法」、「手織りで、一眼レフなどのカメラストラップを作る方法」など、クラフト作りのアイディアがカラー写真満載で役立ちました。
このタイプの手織り機で、長いスカーフなどを織る時は、広い部屋が必要です。
腰機の使い方動画を見つけました
↑腰機をセットアップするプロセスも見れます。
↑腰機を、実際に使って織ってるところが観れます。
腰機を実際に使ってみた、私の感想まとめ
●腰機の良かった点:
・この手織り機を、ライブラリーで、すべて無料で作れるって、すごいです。
・経糸(縦糸のこと)の張り具合を、織り手の体を前後させたり、上体を寝かせたりする体重移動で、自在に調節できます。
・織ってる途中の織り機や経糸は、クルクルっと巻いて、持ち運び可能。
・このタイプの手織り機は、世界各地で広く使われていて、簡単な織物をつくるのに適してる。
・これで、「手織りの仕組み」など、基本的なことが、体で理解できます。
実際、私は、この後しばらくして、「高機」というタイプの手織り機「SAORI」を初体験するのですが(そのことは、また別記事につづります)、この手織り機体験が、すごく役に立ちました。「高機って、何?」って方は、下の検索画面へ、レッツラ、ゴー!
簡単に言うと・・・。高機は、「鶴の恩返し」で、つるに化けた女性が使っていたような、「パッタン、パッタン」する手織り機です。
この手織り機、広いスペースを確保できる人には、いいかも。この手織り機で、スカーフなどの「長い作品」を作りたい時は、「その長さ分のスペースが必要」になります。
●腰機の難点:
腰機は、織物の先端部分を、樹木やドアノブなど、安定した場所にヒモで縛って固定して使います。
そのため、長いスカーフなどを織る時は、広い部屋が必要です。
そして、「自分の腰の高さに合わせた、テーブル・椅子・ヒモを結びつける場所」があるなら、作業も、ずっと楽になります。
私が、この手織り機でスカーフを織った時は・・・ちょうどBed & Breakfastの小さなベッドルームにステイしていた時期でした。
限られたスペースのベッドルーム内で織るために、かなり無理な姿勢で織るしかなくて・・・。
↑織ってる最中の写真です。全然、オサレじゃなくて、「超」恥ずかしい写真・・・(汗)。
ベッドの角を利用して、こんな風に織ってました。
正直、足、ツッタよー!!
何度も!(笑)(//∇//)
そして、最後の仕上げ部分に近づくにつれて、足を、もっともっと、ベッド近くに持ち上げなきゃいけなくて・・・。めっちゃ不自然な姿勢になるのなー。
それで、「もう無理!足ツルし、限界ー!」ってなった時に、ドアノブに引っ掛けるアイディアを思いついて!
↑こんな風に、織り機を、縦にして織りました。
ドアノブにぶら下げると、足はツラないけど・・・。それでも、「見上げるような姿勢」で、長時間続けて織るのは、首も肩も痛くなりました。
というわけで、このタイプの手織り機で、長いスカーフなどを織る時は、広い部屋が必要です。
作るのに苦労したけど、出来上がった時の喜びは、ひとしおでした〜!
ただ、あまりにも足がつって大変だったので、もうちょっと簡単に手織りできる方法がないのかと探求の旅をすることにしました。
下の記事につづく・・
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