シドニーの学校「Design Centre Enmore, Sydney TAFE」の、Interior Designコースでこなした課題作品です。
最近はもう、建築図面はコンピューターのAuto CADを使って描かれることがほとんどなのかもしれないけど・・・。
ここ「Design Centre Enmore, Sydney TAFE」で、私が学んだのは、2年制のDiplomaコースですが、最初の1年目は、まだパソコンを使わず、手描きでデザインをすることを重点的に学びます。
前回、「Warehouse Conversion」(倉庫を一般住宅にリノベーションする)課題作品をこなしました。この時は、パステルで色をつけました:
今回の課題作品は、「前回のデザイン自体は変えず」に、線のスタイルや、使うミディアムを変えて、新たにパッケージし直すものです。
日本で何かを学ぶ時は、建築に限らず、まずは「基本の型」が一人前にできるようになるまで、練習、練習って感じだよね。空手、柔道、書道、茶道などの伝統的なアートは、何年も反復練習をして、「いちいち頭で考えなくても、体で覚えるまで学ぶ」感じです。
日本の武蔵野大学でアートを専攻した友人も、まずは「基本の型」を徹底的に練習することから、学びをスタートしたと話してました。基本の型が一人前にできるまでは、「個性の追求」みたいなことは、後回しだとも。
それに対し、西洋で学ぶ時は、表現する媒体(例:演劇、版画、ドローイングなど)は異なっても、「自分の長所を生かした、個性に合った表現方法を模索する」ことを、学びはじめの、早い段階からスタートさせます。
今回の課題も、「いろんなスタイルの表現方法を試してみて、自分の特技・長所・持ち味を活かす表現方法を学ぶ」のが目的です。そのために、「有名な建築家のスタイルを模倣する」という課題でした。
「Tight Style」(きっちりした線で描くスタイル)の建築家と、「Loose Style」(自由な線で描くスタイル)の建築家の描き方を模倣するように言われました。
私が選んだのは、Tight Styleの代表として、建築家「Frank Lloyd Wright」の色鉛筆のスタイル。Loose Styleの代表としては、建築家「Steven Holl」の水彩透明絵の具とクレヨンのスタイルを選びました。
以前、パステル画で描いた私のデザインが、上の対照的な二人の建築家の描き方を模倣したら、どうなったでしょうか?
Tight Style(きっちりした線で描くスタイル)の建築家「Frank Lloyd Wright」
上のデザインは、「Tight Style」(きっちりした線で描くスタイル)代表の「Frank Lloyd Wright」のRenderingは、色鉛筆を使い、几帳面で大人な雰囲気です。
Frank Lloyd Wrightのスタイルを模倣した、私の作品がこれ↓:
Ground Floor(地上階)と、Perspective(パース)
First Floor(日本で言うところの2階部分)と、Perspective(パース)
Section A-A(セクションA-A)と、Perspective(パース)
Section B-B (セクションB-B)の、昼間のデザイン(左)と、夜のデザイン(右)
Loose Style(自由な線で描くスタイル)の建築家「Steven Holl」
上のデザインは、「Loose Style」(自由な線で描くスタイル)代表の「Steven Holl」のRenderingです。水彩透明絵の具、クレヨンを使い、まるで子供が描いたような自由な雰囲気です。
Steven Hollのスタイルを模倣した、私の作品がこれ↓:
Ground Floor(地上階)と、Perspective(パース)
First Floor(日本で言うところの2階部分)と、Perspective(パース)
Section A-A(セクションA-A)と、Perspective(パース)
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