えっとね。私、2014年〜2015年の2年間、シドニーで「Design Centre Enmore, Sydney TAFE」という、デザインの学校に通いました。
専攻は、Diploma of Interior Design(インテリアデザイン・ディプロマ)でした。
毎週3作品のデッサンを、1ヶ月半続ける宿題がでた!
最初の年は、自分の手や目の感覚を使って、デザインの基礎を学びました。
2年目は、CADでコンピューター上で、デザインを描くことも学びました。
1年目のVisual Communicationのクラスでは、「1ヶ月半の間、毎週3作品のデッサンをする」という課題をもらいました。トータルで、25作品分のスケッチを描きました。
毎週月曜の朝は、週末に描いてきたデッサン作品を、教室の長ーい廊下にズラ〜リと並べます。先生二人と、他の生徒達から、フィードバックをもらうためです。
デッサンが得意な子たちには、みんなから「うわーっ!」「すごーい!」「上手!」と褒められ、とっても嬉しい時間。(((o(♡´▽`♡)o)))きゃ
でも・・・・・・・・・・
デッサンが苦手な子たちには、
公開処刑の場・・・でした。
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
ちなみに私は、デッサン、超ド初心者でした。
デッサンは、高校の美術の時間にやって以来でした。
カナダの大学や大学院では、演劇や人類学を学んでいたので、美術だけを専門的に学んだこともないし・・・。
そんな私が、学校の課題で、毎週3つのスケッチを1ヶ月半描き続け、全部で25作品分描いたらどうなったかを、時系列に紹介します!
1作品目:テーブルの上の、ガラス製のボトル三本
(画材:鉛筆、ジェルペン)
授業中に描いた、初デッサンです。(高校の美術の授業以来、25年ぶりぐらい?)
上の授業と同じ日に、家で、今週分の宿題スケッチ3作品も描きました。
2作品目:私の外反母趾の左足
(画材:筆ペン、色鉛筆)
なんとなく、鉛筆は好きになれなくて・・・。
まずは、筆ペンで描いてみました。
超ダイナミック!?
3作品目:透明なガラス製のグラスに入った白いキャンドル
(画材:鉛筆、色鉛筆)
影の付け方が、よく分からず・・・。
キャンドルはだいぶ使い込んで、中の方まで凹んでます。
光が当たってる部分はレモンイエロー、影の部分はオレンジと、濃い色を使い工夫したつもりですが。
でも凹んでる感じがうまく表現出来ず、のっぺり平べったい感じ・・・。
4作品目:ドローイング用のグレーの練り消し
(画材:鉛筆、色鉛筆)
上のキャンドルを描く時、レモンイエローとオレンジで、光と影の部分を表現しようとしたけど、平べったい感じになりました。
もっと異なる色同士を使うと良いのかしらと思い、「レモンイエローと、赤」を使ってみました。影の部分に赤を使いました。
影が濃い部分は、赤の色鉛筆が折れるかと思う程、何度も重ね塗りしましたが、自分が表現したい程の濃さにはならず、もどかしい気持ちです。
5作品目:プラスチック製のペットボトル、ステンレス製の水筒、ガラス製のワインボトル
(画材:鉛筆)
学校の授業中に描いたスケッチです。同じモチーフを、異なる画材で描くと、どんな発見があるかという授業でした。
教室の机の上に並べられた、ペットボトル、水筒、ワインボトルを、制限時間10分ぐらいで描く練習でした。
10分って、あっという間!
右端のワインボトルは、時間切れで描けず・・・。
6作品目:プラスチック製のペットボトル、ステンレス製の水筒、ガラス製のワインボトル
(画材:黒いインクのペン)
ペンで描くと、鉛筆だけの時より、濃淡のコントラストがはっきりすることを発見。
影の濃い部分は、線を重ねると良いのだと分かりました。
7作品目:プラスチック製のペットボトル、ステンレス製の水筒、ガラス製のワインボトル
(画材:鉛筆、色鉛筆)
鉛筆で薄く下書きをした後、色鉛筆で色をつけていきます。
これまで、色鉛筆のデッサンをする時、影の付け方が分からなかった私でした。
先生に質問したら、「補色関係にある色を使うと良い」と学びました。
そこで、グリーンの上に、『補色関係にある赤』を重ね塗りすると・・・・ブラウンになりました。
赤鉛筆が折れるかと思う程グリグリ重ね塗りしなくても、簡単に影の部分が表現できて、目からウロコでした!∑(๑º口º๑)!!わお!
8作品目:透明なガラス製のグラスに入った、白いキャンドル
(画材:鉛筆、色鉛筆)
「3作品目」で描いたのと同じキャンドルに、再挑戦!
影の部分は、鉛筆を使いました。
9作品目:茶色の卵
(画材:ペン)
「ペンを使い、点描画の練習をする」のが、今週の宿題でもあったので、卵を描いてみました。
・・・が、点々を沢山描くのが超面倒臭くて途中でギブアップ!
私の性格には、この方法は向いてねえ〜よ!!!
(((;꒪ꈊ꒪;))):ウググ
・・・・と、心から思い知りました。
10作品目:茶色の卵
(画材:鉛筆、Copicマーカー)
初めて使う画材、Copicマーカーで色つけしています。Copicマーカーって、マーカーと言っても、水彩画風な感じ。溶剤はアルコールを使ってるみたい。
グレーの影の部分は、Copicの微妙に異なるグレー色を重ね塗りしてます。まず一番淡いグレーから塗り、様子を見ながら、徐々に濃いグレーを重ね塗りしました。
11作品目:ティッシュボックス
(画材:鉛筆、Copicマーカー)
Copicマーカーの面白さに目覚めてきました!
マーカーと言っても、いわゆる「マジックペン」とは全然違う!
重ね塗りをすることによって、水彩画のような効果が出せるんです!
また、グレーと言っても、微妙に濃さの違うグレーを重ねることによって、影の濃さを変えられるので、深みのある影が表現できるのです!
12作品目:ソーイング用の糸巻き、ハサミ、ブルーの麻の布
(画材:鉛筆、Copicマーカー)
普段は、「単品」のものを描くだけの私でしたが・・・。
『今回は、複数のアイテムを描こう!』と、欲張ったのがいけませんでした。
糸巻きを描き終わった後、すっかり面倒くさくなって・・・・残りのモチーフは、かなり適当になってしまった。Σ(゚д゚|||)汗
13作品目:りんごと、ピンクのチェック柄ティータオル
(画材:鉛筆、水彩絵の具)
水彩絵の具って、描く前の準備や、描いた後の後始末が、結構めんどくさい・・・。
Copicマーカーなら、似たような表現が出来る上に、準備や後始末の手間がないから、楽なのよね。
14作品目:チークブラシ
(画材:鉛筆、細めの水彩マーカー)
持ち手の部分がアルミニウム製のチークブラシです。
光が当たってる感じが、我ながら良く表現できたと、自画自賛!
(*//艸//)♡むふ
でも、チークブラシの影が、いまいちの出来。(なんか、嘘くさい)
15作品目:シルバー色の、丸いキャンドル
(画材:鉛筆、Copicマーカー、シルバーの油性ペン)
シルバー色のキャンドルを、「シルバー」の色を使わずに表現できたら、最高だったんだろうけど・・・。
「自分の今のスキルでは無理!」ってことで・・・・。
シルバーの油性ペンで、ごまかす・・・(苦笑)。( ̄^ ̄)ゞピッ
丸い物体って、結構難しい。
16作品目:歯ブラシ
(画材:鉛筆、色鉛筆)
こういうシンプルな「単体」アイテムを描くのはオススメ!
早く描けるので、(私のような)せっかちさんでも、集中力が持続できる。
17作品目:透明なガラス製の空き瓶
(画材:鉛筆、色鉛筆、グレーの紙)
「透明なガラス製の瓶を、どうやって描くか?」って、ずっと疑問でした。
だって「透明」な色を表現する画材があるわけじゃないし。
今回、グレーの紙に、白い色鉛筆で表現してみました。
めちゃくちゃ難易度高かった!∑(๑º口º๑)!!
18作品目:マスキングテープ
(画材:鉛筆、水彩絵の具)
またもや、(ズボラな)私のお得意の「単体」アイテム。
影の色は、『黄色と補色関係にある、紫』にしてみました。
19作品目:セロテープ
(画材:鉛筆、水彩絵の具)
最近、その面白さに目覚めつつある、Copicマーカーを使いたくて仕方ない私だけど・・・。
デザイン学校の先生が、「今週の宿題は、自分の苦手な媒体を使ってデッサン3枚を仕上げてくること」というので・・・。
渋々、水彩絵の具使いました。๐·°(৹˃ᗝ˂৹)°·๐
20作品目:黄色いプラスチック製の持ち手のペイントブラシ
(画材:鉛筆、色鉛筆、白い色鉛筆、Copicマーカー、グレーの紙)
いやぁ〜、やっぱりCopicマーカー、大好き!
٩(ˊᗜˋ*)وヒャッホウ
微妙な影のグラデーションの表現が、面白いようにできます!
先週は、デザイン学校の先生から「自分の苦手な画材でデッサンすること」と言われてたので、Copicマーカーを封印したら・・・・・
禁断症状が出そうになりました。
さて、以前、『15作品目:シルバー色の、丸いキャンドル』をスケッチしていた頃は、銀色のキャンドルの表面のツヤツヤした『光』が表現できなくてね・・・。
しょうがないから、無理やりメタリックな銀色のマーカーで塗るという、『反則ワザ』を使ってしまった私ですが・・・。(苦笑)
この頃から、銀色のマーカーなどを使わずに、『光』を表現するコツが、なぁ〜んとなく、分かり始めてきましたよ。
私のCopicマーカーは、人工的に『光』を表現する、銀色のマーカーなどはありません・・・。
また、グリッターとか、アルミホイルを細く切って、ピカピカ光る感じを出すのでもありません。
でも、『白い色』の隣に、対照的な『暗い黒や、濃いグレー』を置くことで、『光』を表現できることに氣付きました!!!
上の銀色の金属製の部分、ちょっと見てください!
『光』のすぐ隣には、『影』があるでしょ?
逆に言えば、『濃い影』がなければ、『まぶしい光』も表現できないんです!!
これって、あれですよね。人生も同じ。暗くて怖くて寒い嵐の後には、綺麗な虹ができるみたいなもんで・・・。
大きな病気をしたり、失業したりして、突然人生のどん底を味わった後に・・・いつか『普通の生活』を取り戻した時って、すごい感動じゃないですか?
ところが毎日、快晴で、ちょうどいい快適な気温で、なんの努力もしなくても、お金がガッポガッポと空から降ってきて、なんの努力も苦労もしなくても平和に暮らせたら・・・・それが当たり前になって、なんのありがたみも感じなくなる。
だから、『光』を感じたければ、『闇』が伴うみたいな・・・・?!
(話、ちょっと脱線したか?)ヾ(*´∀`*)ノキャッキャ
21作品目:ダイソーで買った、カッターナイフ
(画材:鉛筆、色鉛筆、黒い紙)
デザイン学校の先生が、「今週は、黒い紙の上にデッサンしてきなさい」というので、挑戦。
カッターの歯と、カッター胴体が、わずかに角度がずれてしまった。
なんか不自然。
22作品目:トイレットペーパー
(画材:鉛筆、Copicマーカー)
やっぱり楽しいCopicマーカー!!(*´▽`*)❀
今回は、カラフルな色を使わずに・・・・。
グレーと、黒のグラデーションだけで描いてみたよ♪
23作品目:ソーイング用の赤いフェルト製の針刺しと、黄色のまち針
(画材:鉛筆、色鉛筆、Copicマーカー)
黄色のまち針は、結構うまく表現できたかな。(﹡ˆᴗˆ﹡)
まち針の黄色い部分は、樹脂製だったけど、デスクランプの光が当たっていたのね。実際には、この黄色い部分は、全部『同じ濃さの黄色』なんだけど・・・。
でもスケッチする時に、全部「同じ濃さの黄色」で塗りつぶしていたら、立体感は出なかったと思う。
ただの、『平べったい黄色い丸』になってたんじゃないかな?
赤いフェルト製の針刺しは、色鉛筆で淡い感じに描いたら、柔らかいフワフワ感が表現できた。
だけど、その影をつけるとき、Copicマーカーで描いたら、針刺しより目立ってしまう結果に!(残念無念!)
24作品目:ソーイング用の、赤いリッパー
(画材:鉛筆、Copicマーカー)
Copicマーカーだけで描いてみたら、結構いい感じに。
(ღ*ˇᴗˇ*)。o♡ウットリ♡
余白を大きく残したのも、いい具合。
もう少しだけ下に描いたら、余白のバランスが取れて、もっとよかったかな。
25作品目:ワイヤレスマウス
(画材:鉛筆、Copicマーカー)
Copicマーカーで描いたら、なんか、すんごいことに〜!!!!
出来上がった瞬間、
うわぁぁーー!!!
ヤベーーーー!!!!
(* ̄∇ ̄*)エヘヘ
と思いましたよ。
旦那ラッセルに、『超ドヤ顔』で見せたら・・・・・・
( ̄∀ ̄)ニヤリ
ラッセルは、目をまん丸にして、
うおおおおおおおおおおお〜〜!!なんじゃ、これ〜?!
・・・・・と、叫んでました!
(*´艸`) クスクス
このスケッチを、とびっきりの自慢顔で、Facebookで公開したら・・・。
『このワイヤレスマウスの原画が欲しい!』と、問い合わせがありましたよ〜!(⁎˃ᴗ˂⁎)
でも、「この絵は愛着がありすぎて、売れない」と、丁寧にお断りさせてもらいました〜。
ここでも、『白い色』の隣に、対照的な『暗い黒や、濃いグレー』を置くことで、『光』を表現できることに氣付きました!!!
つまり、『濃い影』がなければ、『まぶしい光』も表現できないんです!!
亭主関白な旦那さんは、奥さんがいるから、亭主関白ぶりを発揮できるんです!離れ島で、一人でポツーンと暮らしていたら、『亭主関白ぶり』は発揮できないんです!!!
(↑例えが合ってるような、合ってないような・・・・苦笑)(〃∇〃)
私が使った画材の紹介①:Copicマーカー(ウオームグレーのセット)
Copicマーカーを使ってるうちに、影をうまくつけるコツを見つけました。私の場合は、「ウオームグレー」のシリーズを何本も使って、濃淡を出しました。
最初は一番薄いグレーで、影を広範囲につけていきます。
徐々に、ちょっとだけ濃いグレーを、ちょっとだけ狭い範囲に「重ね塗り」していきます。この「重ね塗り」が、滑らかに自然な影をつけるコツです。
ウオームグレーのCopicマーカーは、これです:
私が使った画材の紹介②:Copicマーカー(カラーレスブレンダー)
あと、Copicマーカーの無色タイプ「カラーレスブレンダー」も、よく使いました。
使い方動画が、Copicマーカーの公式サイトに載ってます:
私が使っていたCopicマーカーの無色タイプ「カラーレスブレンダー」は、これです:
まとめ
デザイン学校で、毎週3作品のデッサンを描く宿題を始めたのが、2014年2月16日。
そして、最後の宿題である25作品目を描いたのが、2014年3月30日。
つまり、1ヶ月半。
デッサン、超初心者の私は、美術を専門的に学んだこともないし、デッサンは高校の美術の時間にやって以来でした(20年以上ぶり!)。
でも、継続は力なり!!
1ヶ月半、毎週3作品のデッサンの宿題を続けたら、最後のワイヤレスマウスが描けるようになりました!!( ⸝⸝•ᴗ•⸝⸝ )੭⁾⁾
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