ええと、私は100%「純日本人」の両親の元に生まれ、日本で生まれ育ちました。
英語の勉強は、中学校で3年間、そして高校で3年間の、合計6年間。私を含めた昭和世代は、みんなこんな感じで英語を習ったのではないかな?
私が子供の頃は、習い事といえば、「そろばん、ピアノ、習字、スイミング」が人気。その当時、近所の子供達でも「習い事で英語を学ぶ」っていうのは、聞いたことなかったなぁ・・。
つまり、バイリンガルとは、全く程遠い環境で育ちました。
どうやったらバイリンガルになれるのかは、下の記事「バイリンガルになれる条件!どうしたらなれるの?」で読めます:
さて、そんな私ですが、カナダで、10年間、演劇留学しちゃいました。1996年の9月ごろから。当時、27歳ぐらいだったかな。現地の語学学校10ヶ月を経て、2年制カレッジ、4年制大学、そして大学院と通いました。
カナダの大学で学べる科目:演劇、心理学、哲学など
演劇の勉強が、他の科目(心理学、人類学、社会学)と、大きく異なることが1つあります。
あくまでも一般論だけど、私の通ったカナダの大学では、心理学のクラスなどは、座学がほとんどでした。クラスの生徒数が100人と多い時は、広いレクチャーの教室で、先生がマイクやスライドを使って講義します。生徒は、ひたすら講義のノートをとります。試験ではマルチシートで正解を選ぶ方式。そう、授業中、一言も発言しなくても、単位を取ることが可能なんです。
哲学のクラスを取った時は、1クラスの生徒数が30人ぐらいだったかな。クラスメートと、グループでディスカッションすることが、時々ありました。私も、ディスカッションに参加したい気持ちは山々なんですが、全然参加できなかったことがあります。
日本人って、誰かが発言してる時は、まずその人が話し終わるまで待つ習慣があるんです。
でも、カナダ人は、誰かがまだ喋ってる途中でも、「いや、でも、俺は違うな」と会話を遮って、どんどん発言するんです。
私は、誰かが喋ってると、「あ、喋りたいことあるけど、この人が終わるまで待とう」と遠慮しちゃう。
私が遠慮して待ってる間にも、何人ものカナダ人の生徒が「いや、私は、こう思うわ!」と、どんどん人の会話に割って入るので、私は、いつまで経っても会話に入れない。
そうこうしてるうちに、ディスカッションの内容が、どんどん進行してしまい、最初に自分が言いたかったアイディアをいうタイミングをすっかり逃してしまい・・・。
それに、英語がネイティブのカナダ人生徒の意見が全部理解できるわけじゃないので、「もしかすると、私が言いたかったアイディア、すでに誰かが似たようなこと、言ってるんでは?」と不安にもなる。
最後の方で、みんなの意見が出尽くして、ちょっと静かになった瞬間が来てね。「じゃ、今だ!」と思い、おずおずと自分のアイディアを言おうとすると・・・。
先生が、「はいっ、じゃ、グループディスカッションの時間、終了!じゃ、グループで出たアイディアを発表して下さい!」と。(チーン)
(もう、ガックリ・・・。全然、自分のアイディア、言えなかった。)
そして、順番に、グループディスカッションで出たアイディアを発表していくことになり。うちのグループの代表の生徒が、アイディアを発表しました。
でも!!
アイディアを発表し終わった後に、その生徒が言うんです。
ズバッと、来たね。
私、顔から、カーーーーッと火が出るほど、恥ずかしく、悔しくて。
クラスが終わった後、このカレッジに入学する前に通っていた、カレッジ付属の語学学校のオフィスに行きました。語学学校時代にお世話になった、優しい先生やスタッフの顔をみたら、胸に詰まっていた悲しみの感情が溢れ出し・・・・思わず、
ウワーーーーーーーーーーッ!!(号泣)
みんな心配して、ティッシュペーパーの箱を渡してくれて、話を聞いてくれました。
そして、貴重なアドバイスもらいました:
カナダ人の生徒たちとグループディスカッションする時は、まず一番先に「ハイ!」と、手をあげて、まず自分の意見を言ってしまうの。
間違ってたらどうしようとか、考えないで。
そうするとね、そこから、他の生徒が、さらにアイディアを出して、会話が広がっていくもんだから。
この時のアドバイスを、次の哲学の授業で実行しました。最初こそは、「はいっ!」と、挙手する私に「えっ?」と少々驚いてたクラスメートたちも、私のアイディアを聞いてくれました。
そして、さらにそれに続くように、他の生徒が、「僕もYOKOの意見に賛成。そして、僕は追加でこうも思う・・・」と、話がどんどん展開していきました。
この方法、本当にオススメです。外国人との日常会話でも、使えます。
私は、家で、うちの旦那と二人で話す時も、時々「はいっ!」と挙手します。うちの旦那は、面白がって「ハイ、ドウゾ〜!」と、当ててくれます。(笑)
(・・・と、ここまで書いて、すっかり話が脱線したことに気づきました。汗)
カナダの大学で、演劇を勉強する
一方、演劇のクラスは、座学クラスもあるけど・・。
でも、実際に演劇スタジオで、体を動かしたり、声を出して演じるクラスが、ほとんど。クラスメートと一緒に、ウォームアップしたり、舞台稽古したり、舞台で観客の前で演じたりもします。英語で話したり、コミュニケーションとったり、演技したり、リハーサルしたり・・・全部、英語です!
演劇をやりたいなら、避けては通れない道です。
私がカナダで演劇留学してた時は、クラスの中で、英語が母国語でないのは私だけでした。他のクラスメートは全員、英語が母国語のカナダ人ばかり。(比較的、田舎の学校だったことも関係してると思うけど)
先生が、「はい、じゃ、次の課題は、あーして、こーして。制限時間5分間で、アイディアを練って、その後、クラス全員の前で、演技を発表してもらいます!」とか言います。
先生の英語がよく分からなかったら、先生が説明してる間に、質問しないとダメです。
だって、一旦、先生の説明が終わった後で、クラスメートに「ごめん、今の先生の説明、よく分からんかった。ゆっくり説明して」なんて聞こうものなら、迷惑もいいとこ!
何しろ、5分間しかもらえないから、時間は貴重!先生が説明し終わったら、周りのカナダ人学生は、すぐアイディアを練りはじめます。みんなの前での発表がかかってるから、真剣そのもの!
最初こそは、先生に質問するのも遠慮がちだった私でしたが・・・。でも、先生に質問しないと、私自身、何をやっていいのか分からないし、トンチンカンな作品をみんなの前で発表するのは、もっと恥ずかしい。
当時の私は、カナダの大学に入学できる英語力は身についていたものの、でも、英語で行われる演劇のクラスについていくついていくのは容易なことではありませんでした。(でも、そりゃそうです、私以外の生徒、全員、英語が母国語のカナダ人なんだもん!!)
でも、座学のクラスと違って、演劇のクラスでは、何も発言せず、ただ椅子に座ってノート取るってわけにいかない!与えられた5分間の練習時間が終わったら、嫌でも、クラス全員の前で、自分のアイディアを、体を張って発表しないといけません。(最初のうちは、これが、どれだけ恐怖だったか!!!)
カナダの大学院を卒業した後は・・・
私、カナダの大学院を卒業後は、自分のワクワクセンサーのおもむくまま、いろんなこと、しました。
アメリカ人、イギリス人、カナダ人、ドイツ人、オランダ人などに混じって、英語の舞台に立ったり。
外国人英語指導助手(JET)の英語劇で、演出家と俳優の掛け持ちで活動したことも。
また、「*なんちゃって通訳」として、舞台通訳や、国際展示会でのブース通訳の経験も。(←*私は、通訳養成の専門的な学校などで、正式に通訳の仕方を学んだことがありません。全て自己流なので、そう呼んでます)
あげくの果てには、オージーの旦那ラッセルと結婚して、シドニーで暮らしてるし・・。
そんな私ですが、実は、私も中学・高校を通して、英語が大の苦手でした。テストは毎回、赤点続き。テストの結果は、100点満点中、4点とか、5点とか。本当に出来なかった。文法は全然意味分からないし、単語は覚えられないし、書けないし。
じゃあ、日本の学校の英語のクラスで、
赤点しかとったことのない私が、
なぜカナダで、カナダ人に混じって、
演劇留学が出来るほどまでになったのか?
あ、一つ、注意点だけど・・・。
私は、バイリンガル環境に育った訳じゃないので、ネイティブが話すような英語は、しゃべれません。そうなる為には、11歳までには英語の勉強を始めなければダメだったのです。はっきり言って、「もう手遅れ!」なのです。
なので、ここでの話は「高校時代に、毎回赤点続きだった、英語の落ちこぼれだった自分の英語能力」からの比較の話です!(笑)あの当時、まさか、今の自分は全く想像できませんでしたから!!
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