今、オーストラリアで大規模なBushfire(山火事)が起こってます。
山火事でヤケドした動物や、命をかけて必死で戦ってる消防士の写真をあなたの目で見て欲しい:
「山火事から逃げようとしたカンガルーが、フェンスに阻まれて逃げられずに、黒焦げになって死んでしまった写真」とか、
「顔をやけどして、チリチリになってしまったコアラ」とか、
悲惨な写真が多くて、目に涙がたまってしまう・・・。
私たちが、「今ここ」で、できること
すでに、山火事へお金の寄付はさせてもらった私ですが・・・。
この山火事で、たくさんの動物たちが住み慣れた家や、ママをなくしました。
ママを亡くしたコアラ、カンガルー、ポッサムなどの赤ちゃんを保護する「やわらかなママのポケットや巣」の代わりになるものが、今、圧倒的に足りていないそうです。
下のグループ「Animal Rescue Craft Guild」(動物救助クラフト組合)が、フェイスブックで情報発信しています:
このグループの呼びかけで、クラフト好きな人たちの善意によって手作りされた「ママのポケットや巣」がこちら:
フェイスブックグルーブ「Animal Rescue Craft Guild」に、動物たちにハンドメイドの袋を手作りする子供たちの写真もたくさん見つけました。
みんな自分たちが、「今できること」を、がんばってる!
これらの写真を見て、「私も、なにかやろう!」と思いました。
今、なにを作ったら良いか?
(1)ハンドメイド作品は作れないけど、お金を寄付したい人
下のリンクでお金の寄付を受け付けています:
(2)ミシンでソーイングしたり、クロシェ(かぎ針編み)やニッティング(編み物)ができる人
このフェイスブック組合の「Announcements」のタブをクリックすると、「今、必要なもの」の一覧表が出てきます:
上の表は、2020年1月7日現在で一番新しい一覧表です。(2−3週間ごとに、表はアップデートされるよう)
赤丸がついているものが「今、優先度が高いもの」です。
例えば最初の赤丸の「JOEY’S POURCHES XXS-M」(動物・カンガルーの子どもの袋 極小〜Mサイズ)は、今、圧倒的に足りてなくて優先度も高めです。
「今現在、優先度が高いもの」の一覧表は、下のリンクで見れます:
「動物の子どもの袋 Smallサイズ」をコアラやポッサム用に手作り
今(2020年1月7日現在)は、「動物・カンガルーの子どもの袋 極小〜Mサイズ」に赤丸がついているので、私は、これを作ってみます。
今回、私が作るのは、「Small(小さいサイズ)」の袋です。
このサイズの袋は、被災した「コアラ」と「Bushtail possum」(ブッシュテイルポッサム)の保護に使われます:
「動物の赤ちゃん用の袋 スモールサイズ」の作り方
スモールサイズは、コアラやBushtail possum(ブッシュテイルポッサム)の赤ちゃんに良いサイズです。
作り方は、下の記事でたくさんの写真付きで紹介しています:
袋の素材について
袋は、「外側の袋」と、「内側の袋」で1セットになるように作ります。「外側の袋」1枚につき、「内側の袋」は2〜3枚つけます。
なぜか?
動物の子供は、普段、ママのポケットの中でおトイレを済ませます。
動物救護グループは、動物の子供のうんちなどで汚れた「内側の袋」を、定期的に清潔な袋に取り替えて、洗濯して使ってくれます。
つまり「内側の袋」は、洗濯する際の「替え」の分が必要なんですね。だから「2〜3枚」作る必要があるのです。
(1)内側の袋について
<内側の袋を作るのに良い素材>
・100%天然素材の布:コットン、竹素材、リネン。
・コットン100%のFlannelette (ネル)、薄手のコットン、着古してやわらかくなったTシャツは、特におすすめ。
・天然素材同士なら、混紡でもOK(例:コットン50%とリネン50%の混紡など)。
・柄の入った布もOK。
・やわらかくて、通気性のある素材。(あなたが、生まれたての赤ちゃんの肌着として使いたいと思える素材を想像してみてね)
・「1枚の外側の袋」に対して、「2〜3枚の内側の袋」が必要です。(内側の袋は動物がおしっこをしたりして汚れたら、清潔な袋と取り替えるので、外側の袋に入るサイズのを2〜3枚作ります)
<内側の袋を作るのにダメな素材>
・ポリエステル、合成繊維、ウール、プラスチック素材、キラキラしたメタル系の素材。
(2)外側の袋について
<外側の袋を作るのに良い素材>
・外側の袋は、どんな素材でも大丈夫。天然繊維、合成繊維、混紡など。(動物の肌に直接触れないので)
・一部の動物救助のグループは、クロシェ(かぎ針編み)やニッティング(編み物)の袋より、ミシンでソーイングした布製の袋の方が好むようです。
それは、動物の子どもは袋を噛むのが好きだからです。噛んでほつれた長いクロシェの糸や毛糸を、動物が飲み込むと、腸で消化不良を起こす事故が起こる可能性があるのです。
(クロシェや編み物の袋を寄付したい方は、予め、ハンドメイド作品の送付先の担当者に確認してね)
<外側の袋を作るのにダメな素材>
・ウエブサイトに特に明記してないけど、動物たちに安全で心地よい素材を考えてあげてね。
布の「裏」と「表」について
普段ソーイングをされる方なら、「表」の綺麗な面を、人から見える側が外側にくるように、作品を作りますね。
でも、今回は動物たちの肌に触れる部分が、「よりやわらかく、ふわふわ」な側になるように縫います。
肌触りの良い方が、動物の肌に触れるように作れば大丈夫。
ハンドメイド作品を郵送・手渡しする場所(Victoria州メルボルン)
山火事の状態や、ストックの有無で、常に情報は変化しているようです。
(二日前にこのブログを書いていた2020年1月8日には、ハンドメイド作品を受付していたメルボルンの場所も、今日2020年1月10日には、「もう在庫が一杯になったので受付をストップしました」と書いてありました)
ハンドメイド作品を送る前に、下のAnimal Rescue Craft GuildのFacebookページの「Announcement」というタブをクリックして、最新情報を確認してね:
https://www.facebook.com/groups/arfsncrafts/announcements/
2020年1月10日現在の最新情報:
メルボルンに一番近い場所なら、こちらで作品を受け取ってもらえます:
Inner West Hub, 133 Young St, Annandale NSW 2038
オーストラリア以外の国から送るときは、こちらに郵送してくださいね:
The Rescue Collective 4/55 Tenby St, Mt Gravatt QLD 4122
ここでご紹介した詳細を、英語原文で読むならこちら
下のグループ「Animal Rescue Craft Guild」(動物救助クラフト組合)が、フェイスブックで情報発信しています:
上のサイトで英語原文を読めます。例えばこんな情報が見れます:
・「無料型紙のダウンロード」をする
・「動物用の袋のサイズ・素材についての詳細」を読む
・「縫い方についての詳細」を読む
まとめ
このブログを書いてる時間があれば、「ミシンで1枚でも多く袋を縫いたい」とウズウズしてる私ですが・・・。
でも、すでにブログという発信媒体を持っている私が、日本語でこの記事を書けば、
・他のクラフトづくりが得意な日本人の方も、袋を作ってくれるかも。
↓
・そしたら、より多くの袋ができる。
↓
・そうすれば、より多くの動物たちが助かるかも。
・・・と思い、なるべく早く記事をまとめました。
山火事で、ママを亡くしたコアラ、カンガルー、ポッサムの赤ちゃんたちが、暖かい擬似ポケットで安心して眠れますように・・・
*「コアラ・ブッシュテイルポッサムの赤ちゃん用の袋の作り方」は、次の記事に、たくさんの写真入りでまとめました:
【2020年1月9日追記】もっと早く、簡単に縫える《改善版》ソーイングレシピをアップしました!
昨夜、袋をいくつか実際に作っているうちに、「もっと早く・簡単に作れる改善レシピ」を思いつきました!
こっちの作り方が、絶対に《早いし簡単》なので、より多くの「袋」を、野生動物の赤ちゃんに渡せると思う!!
追記記事:2020年1月14日(ハンドメイド作品の郵送を一旦中止することについて)
オーストラリアのフェイスブックグループ「Animal Rescue Craft Guild」の「Announcements」で、下の最新情報を見つけました:
「ハンドメイド作品を作るのは、一旦、中止して欲しい。最近たくさんの新メンバーが加入してくれたのはありがたいけど・・・。この勢いで作り続けると、ハンドメイド作品が逆に余るかもしれない。今現在の在庫を集計してるので、その間は一旦、作るのも送るのも中止して欲しい」とのことです。
追記記事:2020年1月22日(ハンドメイド作品の在庫数について)
オーストラリアのフェイスブックグループ「Animal Rescue Craft Guild」の「Announcements」で、下の最新情報を見つけました:
とっても長いので簡単に要約すると:
・みなさんの温かいご支援のおかげで世界各地から集まったハンドメイド作品の在庫確認をしました。おかげさまで、十分なハンドメイド作品が集まったのでハンドメイド作品のご支援は不要です。ありがとございました。
・山火事から生き延びた野生動物へのハンドメイド作品や医薬品は十分にあります。山火事で被災した野生動物たちの多くが生き延びてくれることを期待してましたが、残念ながらたくさんの動物たちが生き延びることができませんでした。生存できた野生動物たちには今後も引き続き、食べ物が必要です。山火事で餌も丸焼けになったからです。食べ物を買うためのお金は、こちらのAnimal Rescue Cooperativeのサイトから寄付できます。
・【オーストララリア国内のハンドメイド作家さんへ】:今後、災害が起きてハンドメイド作品が必要になったら、必要物資を素早く補うために、オーストラリア国内のみで募集をします。各州の郵送先は、フェイスブックグループ「Animal Rescue Craft Guild」の「Announcements」で見れます。
・【世界各国のハンドメイド作家さんへ】:ハンドメイド作品の支援をご親切にありがとうございました。おかげさまで十分な数が集まりましたので、オーストラリアへの郵送はお控えください。まずは、あなたの国の「動物保護施設」や「動物救助施設」をググっていただき、ハンドメイド作品の支援を必要としているところへ郵送いただけると幸いです。どうしても郵送先が見つからない場合のみ、少量なら下の郵送先で受け付けています(でも本当に十分な量が確保できているので大量の郵送はお控えください):
The Rescue Collective
4/55 Tenby St
Mt Gravatt QLD 4122
*最新情報は、オーストラリアのフェイスブックグループ「Animal Rescue Craft Guild」の「Announcements」で見れます。日本語で読みたい方は、Google翻訳が便利です。
ハンドメイドが得意なみなさま、これまでご協力いただきありがとうございました。みなさまの善意が、山火事で被災した動物の赤ちゃんたちに役立ちますように・・・。
ありがとうございました。
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[…] 12日に見つけた こちらのブログ≫で 救出されたカンガルーやコアラの赤ちゃん用に ポーチを必要としていると知り、 […]