メルボルンで手織りをしてます。
今のところ、私が一番好きな手織り機は、Clover(クロバー)咲きおり(40cm)30羽セットです。
私ね、自分に一番合った手織り機が欲しくて、かなりたくさんのお金と時間をかけて、いろんな手織り機を試しました。
好奇心のおもむくままに日本やオーストラリア国内から、色んな種類の手織り機(ミニ手織り機とか、子供用のおもちゃ手織り機とか)を取り寄せて、片っ端から試しました。
なかには全然使い物にならない、お粗末なデザインのモノもありました。
ミニ手織り機は、趣味でチョコチョコっと小さいマグカップのコースターを作るぐらいなら、割と良いデザインのものもありました。
だけど、本格的に手織り作品を作りたいなら、高機(Floor loom)まで買わなくても、せめて卓上手織り機(Table loom)をお勧めします。
これから手織りやってみたい人の参考になればと思い、私の経験をシェアしますね。
メルボルンの手織り教室の手織り機SAORI WX60で「さをり織り」とClover(クロバー)咲きおり(40cm)30羽セットを体験
私の場合は、まず最初にメルボルンの手織り教室(Art Weaver SAORI Studio)に、週に1日通って手織りを学びました。
手織り教室では、大阪の「さをりの森」が販売している日本製の高機(英語でFloor loomと呼ばれます)「SAORI」という織り機を使いました。合計で8日間ぐらい通ったかな〜。
そのあと、自宅でも毎日本格的な手織りをしたいなーと思い、「手織り機Clover(クロバー)咲きおり(40cm)30羽セット」を取り寄せました。
2種類の異なる手織り機を使ってみた感想をお伝えしますね。
手織り機「SAORI」の長所・短所 (高機, Floor loom)
手織り機「SAORI」の長所(1):整経なしで、早く織りに取りかかれる!
メルボルンの手織り教室(Art Weaver SAORI Studio)では、手織り機にあらかじめ縦糸がセットされた状態からスタートします。面倒で時間がかかる整経(縦糸を手織り機に張る作業)をスキップできるのです。
なので手織り初心者の人でも、いきなりすぐに一番楽しい「パッタンパッタン」という手織りを始められます。
手織り機「SAORI」の長所(2):足踏みべダルと舟形シャトルで早く織れる
SAORI教室では初めて手織り体験をした日に、一心不乱にやったら3時間で2m40cmぐらい織れました。
SAORI機は足踏みペダルがついてるので、「手でやる作業」と「足でやる作業」を分業できるから早いのです。
また舟形シャトルを使うので、横糸をボビンに巻いたら、あとは手織り機の右から左、左から右へとシャトルを渡す作業だけ。「シャーシャーシャー」と、まるで「スピードスケートの選手が氷の上を早く滑らかに滑る」ように、あっという間にどんどん手織りできます。
手織り機「SAORI」の長所(3)あらかじめ整経されたカラーのたて糸ローラー巻きを使える
SAORIの手織り教室では、横糸は「自分の好きなオリジナル色」で自由に織れます。
一般的には、SAORIの手織り教室の手織り機にあらかじめセットされた縦糸は、基本的に黒色のみです。
でもSAORIでは、「カラーのたて糸ローラー巻き」というのを販売しています。これを使えば、縦糸を整経する手間なく、カラフルな縦糸で手織りできます。
手織り機「SAORI」の短所(1):手織り教室の手織り機を使う時は、縦糸は基本的に黒色のみ
一般的には、SAORIの手織り教室の手織り機にあらかじめセットされた縦糸は、基本的に黒色のみです。私の通った教室でも、私の初期の作品はすべて黒い縦糸を使ってます。
私の通った手織り教室では、日本の「さをりの森」から定期的に「カラーのたて糸ローラー巻き」が入荷しました。入荷直後はいつも大人気です。
ただ入荷される「カラーのたて糸ローラー巻き」の色の種類・数は限られています。
また定番カラーの「カラーのたて糸ローラー巻き」は、必ずしも私自身が使いたい「自分の好きなオリジナル色」の縦糸というわけではありませんでした。
私は、「縦糸も自分の好きなオリジナル色で織ったらどうなるんだろう?」と好奇心に駆られました。そして、手織り教室で「自分の好きなオリジナル色」の縦糸を整経しました。初めて整経した時は半日以上かかりました。(ベテランの人に聞いても5時間はかかると言います)
それでも、私は「縦糸も自分の好きなオリジナル色で整経」した作品の方が好きでした。横糸でどんなに明るい色を使っても、縦糸に黒を使うと、グレーっぽい濁りのある色になってしまうからです。
【参考】「黒色の縦糸で手織りした場合」と、「カラフルな縦糸で手織りした場合」で手織り作品の色合いの違いをシュミレーションできる無料ツールを見つけました:
さて、手織りが好きで好きでたまらなくなった私は、「手織り教室に週に1回通うだけじゃなく、自宅で毎日手織りをしたいな〜」と思いました。
私にとってはSAORIの整経は複雑で、順番を覚えるのが大変と感じました。(もちろん慣れれば自動車の運転のように自由自在にできるようになるのでしょうが・・)
なので、「整経作業が簡単で早くできる」という、卓上手織り機の「手織り機クロバー咲きおり(40cm)30羽セット」(Table loom)をネット購入しました。私は、下の楽天ショップから取り寄せました。このショップは、海外発送にも慣れていて、日本の優れたデザイン・機能の手芸用品をたくさん販売しています。私はこのショップで手織り機以外にも、これまでに何度もいろんなソーイング用品を購入しています。海外にいても、安心して日本の良い商品をお買い物できるので本当に重宝してます:
手織り機「クロバー咲きおり(40cm)30羽セット」の長所・短所: (卓上手織り機, Table loom)
手織り機「咲きおり」の長所(1):縦糸の整経が早い!
手織り機「SAORI」で縦糸を整経した時は半日以上かかりました。
手織り機「咲きおり」のすごいところは、縦糸を整経するのがとても簡単で早いこと!
今はまだ使い始めたばかりで手順を覚えられないので、本を見ながらゆっくりゆっくり慎重にやってるし2時間ぐらいかかってるけど・・・慣れたら1時間で縦糸の整経ができる自信がある。
「自分の好きなオリジナル色・素材の縦糸」を自由自在に、早く簡単に整経できるのは「咲きおり」の最大の魅力です。
手織り機「咲きおり」の短所(1):手織りスピードが遅い
「咲きおり」で手織りすると、SAORIとは比べ物にならないぐらいのノロノロ運転。
初めて「咲きおり」を使って2m10cmの長さのスカーフを手織りしたら、1週間ぐらいかかりました。(SAORI機で初日でも3時間で2m40cm織れたのと比べると大違いです)
SAORI機の、あの早い「シャーシャーシャー」という、「まるでスピードスケートの選手が氷の上を滑らかに滑るように」織れるスピード感を知ってるだけに、「咲きおり」の、ノロノロ運転にイライラしました。
咲きおりで早く手織りする、すご技を発見!
卓上手織り機の「咲きおり」は、整経(縦糸を張る作業)は簡単。だけど織るスピードが遅いのが難点でした。
でも、早く手織りできる方法をヒラメキましたよー!
問題が解決したので、今は「咲きおり」に大満足です! (*´艸`) クスクス
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