シドニーの差し歯・ブリッジ専門医のDr. Ken Hooiに会う
今日は、Prosthodontist(差し歯・ブリッジの専門医)のDr. Ken Hooiに、初めて診てもらいました。
彼はブリッジ・インプラント治療などが専門です。
先日からお世話になっている、矯正歯科医Dr. Baisiのオススメのドクターです。
ドクターのこと、なんて呼んだらいいのかしらと思う私。医者だし、尊敬を込めて「Dr. Hooi」と呼ぶと・・・
Kenは、Dr. Baisiと雰囲気が何となく似ている。
二人とも、気さくで笑顔が絶えない。変に偉ぶらないし、とっても親切。
私の数々の細かい質問にも嫌な顔せず、私にも分かる言葉に噛み砕いて答えてくれる。私が納得するまで説明してくれ、とっても良いドクターだったよ。
あ、それと二人とも丸坊主!
(⬆︎ハゲとは言ってませんよ、私)(*´艸`) クスクス
自分の歯で、不満に思ってることはどこ?
お互い、一通り挨拶が終わると、
Kenに促され、上半身が写る大きな鏡の前に立つ。
私、今のブリッジの嫌なところは、いくつかある。
遠慮なく、洗いざらい話す。
私の不満1
なぜ差し歯の歯茎が黒いか。
これは、私が24歳の時に起こった。
私が子供の頃、母親がいつも連れて行ってくれた歯科医の言葉だったし、そのまま信じてしまいました。
セカンドオピニオンを聞くこともなく、顔馴染みの歯科医に言われるまま、虫歯一つなかった前歯6本を、根元だけ残して全部削られてしまいました。
ブリッジにする前は、出っ歯と八重歯がひどく、歯並びはガタガタでした。でも虫歯もなく、歯茎も綺麗なピンク色でした。
でも、差し歯6本が繋がった状態のブリッジにしたら、歯茎がすぐに黒ずみました。前歯の歯茎の色って、結構、氣になるんですよね。ニカッて笑うと、見えちゃうから。
以前のように綺麗なピンク色の歯茎に改善したくてね。私、この施術をしてくれた歯科医に質問しましたよ。
私は、「そうか自分の磨き方が悪いのか・・・」と反省し、より丁寧に磨くものの・・・。でも、いっこうに歯茎の色は改善しない。
この一部始終を、Dr. Hooiに伝えると首を振り・・・。
そうだったのかー!!
私の不満2
日本の歯科医はブリッジを作る際に、上下の歯を抜歯しなかったの。
私の顎は子供の頃から小さめ。だから歯が生える十分なスペースがないの。だから上の歯は出っ歯や八重歯になり、下の歯もガタガタになってしまったの。
差し歯での歯列矯正は、抜歯が出来ない。だって、ワイヤーで歯を動かすわけではないから。
抜歯してスペースを確保する事も無く、まっすぐな差し歯6本を入れる為には、どうするか・・・。
答えは、前歯6本分の差し歯を、縦に細長く作る!
ただね、そうすると、至近距離から見ると、縦長の細い歯が沢山生えてるように見えるのよね。
私の不満3
上の歯が下の歯の中心に合うように顎をずらそうとすると、前歯の上下の歯が当たってしまう箇所があり、うまく中心位置で合わせられない。
なので絶えず上の歯が少しだけ左寄りにずれた位置で、噛み合わせる形になる。
私の不満4
口を閉じてる状態でも、上の歯と下の歯の間に、隙間が出来てたのね。
この隙間が何を意味するか?
例えば、ハンバーガーなどを食べる時ね。ハンバーガーって、前歯で噛むでしょ?
でも、レタスとか、薄っぺらいじゃない?
上の歯と、下の歯の間に隙間があるので、レタスを前歯で噛み切る事が出来ないの。
そうすると、ハンバーガーを「ガブリ!」と噛みついたはいいけど、レタスが噛み切れないから、レタスが丸ごと「ベローン」とハンバーガーから出てくる。
ハンバーガーから「ベローン」と垂れ下がったレタスが、何とも情けない!
人前でハンバーガー食べるの、すごい恥ずかしかった・・・。
私の不満5
Kenにこの不満を伝えると・・・
今後の治療プランについて
私の歯列矯正は、差し歯の前歯6本を含めた歯を、ワイヤーで歯列矯正していくので、とても特殊なケース。
Dr. Baisiも、Kenも、「こんな例は、体験したことがない」と言う。
オーストラリアでは、差し歯で歯列矯正などしないから・・・。だから、普通の歯列矯正は、「前例がないから」と、やりたがらない。失敗したら怖いもんね。
Dr. Baisiと、Kenは、クリニック同士が近いこともあり、これから二人で協力しながら、私の歯列矯正をやってくれる。差し歯6本があるので、順番に施術していくことになってる。
(1)歯列矯正前に、まず、上下の歯を合計3〜4本抜歯
歯を抜歯して、歯がまっすぐに生える事が出来るスペースを作る。
抜歯する歯は、差し歯の中で一番弱い歯を見つけて、その歯を2本抜くようにする(丈夫な歯はなるべく残しておきたいから)。
(2)仮の差し歯を4本つける
仮の差し歯をつけたら、Dr. Baisiが歯列矯正する。
Kenが言うには・・・
差し歯の素材には、「樹脂」と「セラミック」があるそうです。
樹脂は安い。でも時間が経つにつれ、変色する。セラミックに比べて柔らかいから、細かい傷がつくんだろうね。
セラミックは、自分の歯のように透明感があり、見た目が綺麗。変色もせず、長持ちする。ただ、値段は高いの。
今日の施術:歯の写真撮影や型取り
レントゲン写真は、矯正歯科医のDr. Baisiや、Nib dental careのDr. Ivyが撮影したものを借りるから「今日は不要」との事。(ありがたい!)
その後、歯の撮影。金属器具を口にはめて、歯が丸出しになるように固定。一眼レフカメラで、歯の正面写真、横からの写真を沢山撮影。
Dr. Baisiも同じように撮影してた。患者さんの治療前と、治療後の記録を残すのはとても大事な事だと思う。ドクターの記録保存用の為だけでなく、患者さん本人にもその治療前後の違いが分かりやすい。
その後、歯の型取り。チューインガムみたいなピンクのを上下の歯に押し当てて、型を取った。
今日は、患者に親身になってくれるドクターに出会えて本当に嬉しかった!
今日の出費合計
今日の出費は$339。
民間保険Nibの窓口でレシートを見せたら、そのうちの$114は保険でカバーされたので手元に戻って来た。なので、私が実際支払ったのは、$225。(日本円で2万円ちょい)
安い金額じゃないけど、これから100万円前後の歯列矯正費がかかると覚悟してるので、金銭感覚が麻痺してきたみたい。
「あ、その程度で済んだか」と、ホッとした自分にびっくり。(*´艸`) クスクス
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