「シドニー映画祭 2015」で、廣木隆一(ひろきりゅういち)監督の映画「さよなら歌舞伎町」(英題:Kabukicho Love Hotel)が上映されることになりました。
シドニー映画祭に、廣木隆一監督が来豪
廣木隆一監督が、シドニーの観客に向けての舞台挨拶や、質疑応答をすることになりました。
舞台挨拶や質疑応答での進行役は、映画評論家の旦那ラッセル。
そして私も、舞台通訳という形でお手伝いしました。
映画の上映場所:シドニー中心部の「Event Cinemas George Street」という映画館。
映画の上映日時:
・2015年6月12日(金)8:40PM。
・2015年6月13日(土)4:30PM。
廣木隆一監督との撮影会(映画上映前)
映画上映前の、「舞台あいさつ」のために会場入りされた監督。
まず、メディア向けの写真撮影:
↑廣木隆一監督
↑廣木隆一監督(左)、舞台あいさつ進行役の旦那ラッセル(右)
↑舞台通訳の私。(お仕事前で緊張しまくり。顔がこわばってるぜー。苦笑)
↑映画の上映と、上映後の質疑応答が終わってから、関係者の方達と一緒に撮影。
廣木隆一監督の舞台あいさつと、上映後の質疑応答
↑会場のお客さんからの質問に、耳をすませる監督。
↑会場のお客さんの質問に答える監督。
ユーモアたっぷりの切り返しに、会場のお客様も、ドッと大笑い!
(さすがです!)
↑廣木隆一監督、 大勢の観客の前でも「ゆるーい感じ」で、全然緊張してない感じでした(驚)。
面白いジョークを織り交ぜての質疑応答が進み、会場は爆笑の渦。
映画祭関係者のパーティーに参加
廣木隆一監督について
・アメリカン・ニューシネマの影響を受けて、アテネフランセの映画技術美学講座で学ぶ。
・フリーの演出部として中村幻児監督の一連の作品『超淫力 絶頂女』他多数に助監督として携わる。
・1982年、ピンク映画 『性虐!女を暴く』 でデビュー。独特の空間描写でシティ派の異名をとる。
・1980年代半ばに、にっかつ系で『The SM』『ザ・折檻』など超ハードなドキュメント風SMをキネコで撮り話題を呼んだ匿名監督・伊集院剛の正体(の一人)であることをインタビューなどで明かしている。
・1994年、米俳優ロバート・レッドフォードが主催する新人育成の世界的登竜門サンダンス映画祭において奨学金を獲得して渡米。
・2003年、寺島しのぶを主役に起用した 『ヴァイブレータ』 で第25回ヨコハマ映画祭で監督賞をはじめ5部門、その他40以上の国際映画祭で数々の賞を受賞した。
©️https://ja.wikipedia.org/wiki/廣木隆一
映画「さよなら歌舞伎町」あらすじ
一流ホテルマンと周囲に偽る歌舞伎町のラブホテルの店長・徹。
彼は有名ミュージシャンを目指す沙耶と同棲しているがちょっぴり倦怠期。勤め先のラブホテルでいつもの苛立つ1日を過ごすはずだった。
そこに集まる年齢も職業も違う訳アリな男と女たち。彼らの人生が鮮やかに激しく交錯した時にあらわれる欲望や寂しさ、そして秘密。徹の人生もまた予期せぬ方へ変わっていく・・・・・・。
©️http://sayonara-kabukicho.com/intro.html
映画「さよなら歌舞伎町」予告編
●廣木隆一監督の映画「さよなら歌舞伎町」をDVDで観る:
価格:3,761円 |
廣木隆一監督の、これまでの主な作品
1982年、『性虐! 女を暴く』で映画監督デビュー。
田口トモロヲ主演による『魔王街・サディスティックシティ』(93)でゆうばり国際冒険ファンタスティック映画祭グランプリ(ビデオ部門)を受賞。
翌年、サンダンス・インスティテュートの奨学金を得て渡米、『800 TWO LAP RUNNERS』(94)で文化庁優秀映画賞ほかを受賞。
2003年の寺島しのぶ主演『ヴァイブレータ』では、第25回ヨコハマ映画祭をはじめ、国内外40以上の映画祭で監督賞ほか数々の賞を獲得する。
その後、『余命1ヶ月の花嫁』(09)や『きいろいゾウ』(13)など精力的に作品を撮り続け、2013年の『100回泣くこと』が大ヒット。
その後、2015年も『娚の一生』(15)、『ストロボ・エッジ』(15)と多数公開が控えている。
脚本・荒井晴彦とのタッグは、本作で『ヴァイブレータ』と『やわらかい生活』(06)に続き3度目となる。
出典:http://sayonara-kabukicho.com/staff.html
ここだけの内緒の裏話
今回、廣木隆一監督の舞台挨拶で、旦那ラッセルが進行役をしました。
そして、私が舞台通訳を務めさせてもらったのですが・・・。
実は、当初、別の方が通訳として、すでに決まっていたようなんです。ところが、お仕事の前日にドタキャンがあったようで・・・。
お仕事前日の夜、急に旦那から電話がかかってきました。
・・・っつう訳で、降って湧いてきた通訳のお仕事。
やるかどうかの選択の余地は、
ナッシングゥーーーー!!(*゚∀゚*)
私ね、電話を切ってすぐに、大慌てで、廣木隆一監督のこれまでの経歴・作品について、ネットでリサーチしまくり、一夜漬けで勉強しました。(血まなこ!)
何十枚もの資料を印刷し、翌日の舞台挨拶の通訳のお仕事に挑みました。
(もう、こういうの本当に心臓によろしくないです。でも通訳の仕事って、こういうパターン多いです、ハイ)
この映画は、「歌舞伎町のラブホテルでの1日を描いた群像劇」ですが、「群像劇」って、英語でなんというか知ってますか?
前日の一夜漬け中に、膨大な資料に目を通してたんだけど・・・。
「たまたま」その群像劇に関する情報を見かけ、「な・ん・と・な・く」興味を惹かれたので、読み込んでいたの。
お陰で、翌日の通訳の時に対応出来たんだー。直感サマサマです。
専門用語で「群像劇」と言われても、日本語の意味すら分からなかったと思う。冷や汗もの。
今回、すっごいラッキーで命拾いしました(汗)
「群像劇」を英語でなんて言う?
『さよなら歌舞伎町』(さよならかぶきちょう)は、廣木隆一監督による2015年公開の日本の映画(2014年製作)。歌舞伎町のラブホテルでの1日を描いた群像劇。
©️https://ja.wikipedia.org/wiki/さよなら歌舞伎町
日本語では、「群像劇」とか「グランドホテル方式」と呼ばれるものです。
その意味は:
グランドホテル方式(グランドホテルほうしき)とは、映画や小説、演劇における表現技法のことで、「ホテルのような一つの大きな場所に様々な人間模様を持った人々が集まって、そこから物語が展開する」という方式のことである。映画『グランド・ホテル』によって効果的に使用されたため、この名が付いている。
©️https://ja.wikipedia.org/wiki/グランドホテル方式
一方、アメリカ合衆国や英語圏では、群像劇のことを「Ensemble Cast」と呼ぶそうです。
Ensemble Castとは、
主人公を1人や2人に限定せず、数人のキャラクターのストーリーラインを並行して進行させたり、エピソード毎に異なるキャラクターに焦点を当てるという手法である。この方式には、レギュラー出演者が急に降板となった場合でも番組が継続できるという利点がある。
©️https://ja.wikipedia.org/wiki/グランドホテル方式
映画「グランド・ホテル」から名前のついた、「Grand Hotel theme」(グランドホテル方式)という名前だけど・・・。
何しろ1932年公開の映画ですからね。
英語圏では、時代遅れな言い回しらしいです。
日本では「グランドホテル方式」で知られる「群像劇」であるが、現在、英語圏では時代にマッチしたより包括的な「アンサンブル・プレイ」という用語が使われており、「グランドホテル方式」という用語はほとんど使われていない。日本ではその訳語として同じ「群像劇」が使われている為、若干の混乱があるようだ。
©️http://dayslikemosaic.hateblo.jp/entry/2015/11/25/000349
これって、私達が今さら「ナウい!」とか言っちゃう感覚ですかね?
‘Kabukicho Love Hotel’ in Sydney Film Festival 2015
Sydney Film Festival 2015: Q & A Session with a film director (Ryuichi Hiromi) of ‘Kabukicho Love Hotel’.
Screening dates:
- Friday, 12 June 2015. 8:40pm. Event Cinemas George Street 4.
- Saturday, 13 June 2015. 4:30pm. Event Cinemas George Street 9.
In the latest from former ‘pink film’ director Ryuichi Hiroki, a love hotel in Tokyo’s red-light district plays host to the salacious goings-on of its revolving door of occupants. Over the course of a day, young hotel manager Toru’s life is thrown upside down when he runs into his aspiring singer girlfriend Saya (Atsuko Maeda; Tamako in Moratorium, SFF 2014), sleeping her way to a record deal, and his younger sister shooting a porno. Korean ‘delivery girl’ Mena juggles life at escort agency Juicy Fruits and her relationship with boyfriend Chong-su. Tales of heartbreak and desire combine to craft a tragicomic portrait of disaffected Japanese urbanites, with a fascinating balance of graphic sex and sentimentality.
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