手織りの糸の色選びのコツ:縦糸と横糸の組み合わせで出来る色, 経糸と緯糸の交わった色, Weaving Colour Mixer, Colour mixing in weaving, Warp and weft

手織りの道具・本

2019年に手織りを始めました。

私が通ったメルボルンの手織り教室「Art Weaver SAORI Studio」には、日本製の手織り機SAORIが置いてありました。

SAORIのすごいところ:「タテ糸ローラー巻き」を使えば、縦糸を整経する必要がない

タテ糸ローラー巻き(出典:さをりの森オンラインショップ, https://eshop.saorinomori.com/rollermaki.html/

SAORIは、「タテ糸ローラー巻き」(英語名はPre-wound Warps)を販売しています。つまり自分で1から縦糸を整経しなくても、あらかじめ出来上がった縦糸のロール巻きを使って、すぐにパッタンパッタンと手織りできるんです。

一般的に、縦糸の整経は半日近くかかります。手先や目元の細やかな作業は楽しくもあり、ちょっぴり面倒臭い作業です。初心者が一番つまずきやすいのは、整経(タテ糸づくり)です。

「黒い色のタテ糸ローラー巻き」を使って手織りすると?

「Art Weaver SAORI Studio」では、あらかじめ出来上がっている、「黒い色のタテ糸ローラー巻き」を使って手織りします。

私も、初期の3作品は、「黒い色のタテ糸ローラー巻き」を使って手織りしました。横糸はカラフルな色を多色使いして虹色にしてます:

詳細はこちら:http://yokokawabata.com/weave5/
詳細はこちら:http://yokokawabata.com/weave6/
詳細はこちら:http://yokokawabata.com/weave7/

確かに整経する手間もなく、「黒色の縦糸に、カラフルな横糸で虹色の手織り」がすぐにできるのは楽しかったです。

もし縦糸も横糸もカラフルな多色使いで、両方とも虹色にしたらどうなるんだろう?

好奇心にかられた私は、自分で1からカラフルな糸で縦糸を整経し、「虹色のタテ糸ローラー巻き」を作ってから手織りしました。

それが、この2作品です↓:

詳細はこちら:http://yokokawabata.com/weave8/
詳細はこちら:http://yokokawabata.com/weave9/

「黒色のタテ糸ロール巻き」を使った上の3作品は、例えば赤の横糸を使った部分を観察するとします。至近距離で見ると確かに「赤色」なのですが・・・。遠目から見ると縦糸の黒と横糸の赤色が混じった色になります。

これは赤だけに限らず、「黒色のタテ糸ロール巻き」の中で使ったウォーム系の明るい横糸の色(赤、オレンジ、黄色、ピンクなど)は、どれも「グレーっぽい濁りが混じった色」に見えます。濃いネイビーや紫などクール系の色は、縦糸の黒と混じってもそれほどグレーっぽい濁りは気になりません。

そして「虹色のタテ糸ローラー巻き」を使った下の2作品は、水彩画絵の具のように「透き通った色」で、グレーっぽい濁りがない色が多いです。とは言えど、これも縦糸と横糸の色の組み合わせによります。例えば、「赤x緑」など補色関係にある色を組み合わせると、遠目で見ると茶色っぽく見える見えるようです。

Weaving Color Mixerで、色の組み合わせをシュミレーション

さて、私は2019年に手織りを始めてから、手織りのことをもっと知りたくて、手織り好きな人が集まるFacebookグループに参加してます。

そして、ある英語の手織りグループで、縦糸と横糸の組み合わせで出来る色を予測する、無料のツールのことを知りました。「Weaving Color Mixer」というツールです。

オンライン上で、縦糸の色と、横糸の色を選ぶだけで、その組み合わせで出来る色が、瞬時に視覚でわかるツールです。

試しに、いろんな色の縦糸と、カラフルな横糸を組み合わせてみました。

横糸の色は、8色(赤、オレンジ、黄色、緑、水色、青、紫、ピンク)で実験してます。

(A)「黒色のタテ糸ローラー巻き」を使って手織りした場合

黒色のタテ糸ローラー巻きを使った場合は、当然ながら、縦糸の色は「黒1色」です。

出典:https://www.warpandweave.com/weaving-color-mixer/

横糸の色は、8色(赤、オレンジ、黄色、緑、水色、青、紫、ピンク)で実験しているので、全部で8色の組み合わせパターンが生まれます。

(B)カラフルな縦糸(8色)xカラフルな横糸(8色)で手織りした場合

今度は、縦糸をカラフルな色(8色)で整経し、横糸もカラフルな色(8色)で織った場合は、どんな色の組み合わせになるのでしょうか?

では、「赤色の縦糸xカラフルな横糸8色」の組み合わせパターンから、順番に縦色を変えてシュミレーションしてみます:

(B-1)「赤色のタテ糸 x カラフルな横糸8色」で手織りした場合

(B-2)「オレンジ色のタテ糸 x カラフルな横糸8色」で手織りした場合

(B-3)「黄色のタテ糸 x カラフルな横糸8色」で手織りした場合

(B-4)「緑のタテ糸 x カラフルな横糸8色」で手織りした場合

(B-5)「水色のタテ糸 x カラフルな横糸8色」で手織りした場合

(B-6)「青のタテ糸 x カラフルな横糸8色」で手織りした場合

(B-7)「紫のタテ糸 x カラフルな横糸8色」で手織りした場合

(B-8)「ピンクのタテ糸 x カラフルな横糸8色」で手織りした場合

まとめ

「黒色のタテ糸ローラー巻き」を使った場合は、当然ながら縦糸の色は「黒1色」です。

「カラフルな色のタテ糸ローラー巻き」を自分で整経した場合は、もっと多彩な色の組み合わせが楽しめます。

今回は仮に:

●縦糸8色(赤、オレンジ、黄色、緑、水色、青、紫、ピンク)

x

●横糸8色(赤、オレンジ、黄色、緑、水色、青、紫、ピンク)

・・・という感じで、縦糸と横糸の8色は同じ色で織ったと仮定して実験しました。

ざっと計算しただけでも、「縦糸8色 x 横糸8色=全部で64色」の組み合わせになります。

でも、実際に手織りするときは、縦糸は「切れにくい素材で、太めの糸」、横糸で使う糸は「デリケートな素材で、細めの糸を数本まとめて」使うことも多いかもしれません。

だから、「縦糸の赤」と「横糸の赤」は、異なる素材・太さの糸になります。色味も微妙に異なるかもしれません。だから、実際には64色以上の色の組み合わせになりそうです。

つまり、「黒色のタテ糸ローラー巻きを使い、縦糸は黒一色の場合」と比べると、「カラフルな色のタテ糸ローラー巻き」を自分で整経する方が、より複雑な色の組み合わせが出せるわけですね。

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